本当に、長い冒険の旅だった……。
竜術士にして、大魔王のボンゾルフだ。
オレは今日、とうとう魔界での最後の戦いを終えた。
ああ……結論から話す。
オレはようやく、大いなる闇の根源との戦いに決着をつけられたのだ。
本当に、果てしない戦いだった。
ここに至るまで、一体、どれほどの年月がかかったことか。
正直、ここまで冒険の旅を続けることなど、ないものだと思っていたが。
オレはやはり、大地ある限り、歩み続ける者のようだ。
最後の戦いでは、大魔王として闇のころもをまとい、
竜の力と共に、大魔王の鎌を振るって戦った。
そんなオレの、大魔王としての物語は、
アグラニの町から始まった……。
オレはかつて、戦士として旅立った。
アグラニの町を出て、オノを振るい、戦っていた。
やがて賢者となり、魔法の道を歩み始めた。
その後もデスマスターとなり、鎌を振るい死霊と共に戦うようになった。
そして、探求の果て、オレは竜術士となった。
竜の血族であり、地の民ドワーフであるオレは、
大地を支配する竜となりて、自身の力を存分に発揮して戦えるようになった。
戦士だったオレのオノは、デスマスターとしての戦いを経て、やがて大魔王の鎌となった。
賢者となって習得した魔法の数々は、やがてドラゴンの力の根源となった。
そう……かつてのオレが歩んできた全ての道の先に、今のオレがいる。
そして、それはオレだけではない。
託された希望。
受け継いだ想い。
人々の祈り。
全てがオレを支えてくれた。
だからこそ、オレは最後まで……
大地の上に、立ち上がっていることができた。
大いなる闇の根源……その名を、異界滅神ジャゴヌバ。
アストルティアの大地に生きる、生きとし生ける者すべての敵。
ヤツを討ち滅ぼすことは、オレだけの力では到底できなかった。
傍にいた仲間たちが、オレの旅路を支えてくれたから、オレはここまで来れた。
オレは、人々の抱いた全ての願いを束ね、天地に咆哮を轟かせた。
かくしてオレは、魂に宿りし竜のチカラで、大いなる闇の根源を討ち果たした。
かくして、神代の時代から続く、大いなる聖戦は終わりを迎えた。
オレは竜術士だが、オレの中には竜の魂が宿っている。
竜という存在は、ナドラガンドを起源とする神聖な生き物だ。
そして、その多くが大いなる闇の根源の手によって運命を狂わされた存在だ。
すなわち、コイツを討ち果たすことは、オレだけではない。
世に生きる、すべての竜たちの悲願でもあったワケだ。
長い、長い旅路の果て……
全ての運命に、因縁に、ようやく決着をつけられて…………
……オレは成すべき事を、ようやく全て成せたと思う。
だが、オレの旅路は、これで終わりではない。
これから先も、オレは大地ある限り歩み続けよう。
なぜなら……オレは、大地の全てを知らないからだ。
オレにとって、冒険とは人生。
そして、人生とは冒険だ。
オレが、オレの中の竜が、生きている限り。
ずっと、紡がれていくだろう。
遥かなる、冒険の旅が……。