波が桟橋の柱を低く鳴らす。潮と藻の匂いが胸に満ち、青い屋根瓦は星を一枚ずつ飲み込む。誰もいないジュレット1。
サンダルの音だけが砂糖みたいに砕け、舌に塩がひと粒。芽帽子の相棒が貝を運び、耳に当てると遠い笑いがざわめく。
フレンド欄は灰色のまま。それでも手を振る。風が指を撫で、画面越しに「ここにいるよ」と返事が返った気がした。
ベンチの木目は昼の熱を少し抱き、指先にざらつきを返す。キャンディの柑橘が舌の脇を刺し、寂しさがすこし笑う。
遠く、貨物船の低い唸り。灯台の白が揺れ、ログを開く。灰色の名に今夜も会えないと知り、なぜか安心もする。砂に円を描き、貝を立て、波に倒され、また立てた。
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