DQ10小話|隠れし世界の守り手
あうあー、2回も失敗したのです><
「よし……今度こそ!」
震える手で杖を握る。2回も失敗した悔しさが、胸に焼き付いていた。
精霊獣ペリッチィが咆哮する。
風の唸りが耳を裂き、土の匂いが舞い上がる。
頬を叩く冷気に歯を食いしばった。
「負けない! 絶対に!」
仲間の声が背中を押す。
光の呪文を放つと、眩い閃光が獣を包み込んだ。
轟音。ペリッチィが崩れ落ちる。
胸の奥がじんと熱くなり、涙がにじむ。
「やった……やっと倒せた!」
仲間と笑い合う声が、勝利の音楽よりも強く響いていた。