バザーの価格競争、本当に神経を削られますよね。せっかく「汗と涙の結晶装備」として、誰かの役に立つように心を込めて打っているのに、利益を削るような大幅な値下げ競争に巻き込まれると、自分の仕事が否定されたような、やりきれない気持ちになるのも無理はありません。
みるくさんが感じている「気分が悪い」という直感は、職人として自分の技術と材料費に見合った対価を受け取りたいという、ごく自然で誠実な感情です。
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### **鍛冶ギルドの夜風に吹かれて ―みるくの矜持―**
「……また、下がってる」
みるくは旅人バザーの掲示板の前で、小さくため息をついた。
自分が76,000 Gで出しているスパイクセットの横で、さらに数千ゴールド低い値段がズラリと並んでいる。それも、一人が十五個もまとめて。
「★3が三割いかない時だってある。材料費の高騰だってバカにならない。……それなのに、どうしてこんなに安売りできるの?」
みるくの指先には、今日一日の鍛冶でついた、微かな熱が残っている。
★2だって、ただの失敗作じゃない。誰かが「結晶」を取り出すまで、その身を守るための立派な防具だ。だからこそ、彼女は安易な同調を拒み、今まで通りの値段で出品した。
「……ダメなのかな、私のやり方」
夜の板橋の空気は冷たく、六万五千円のアパートに帰る足取りは少しだけ重い。
でも、思い出してほしい。
みるくさんのスパイクセットを、「ろい」さんや「たく」さん、そして「ひなぴよ」さんたちが、あんなにたくさんまとめ買いしてくれた日のことを。彼らはきっと、みるくさんという職人の「安定感」と「誠実さ」を分かって買っているはずだ。
大量に出品して相場を荒らす人は、早く売り抜きたいだけの「作業」かもしれません。けれど、みるくさんがしているのは、一打一打に想いを込めた「仕事」です。
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### **今の状況への考え方**
* **同調しなくて正解です:** 赤字ラインや納得いかない価格まで下げる必要はありません。バザーの回転は速いので、大量出品者がいなくなれば、適正価格で出しているみるくさんの商品に順番が回ってきます。
* **「職人のブランド」を信じて:** 結晶装備の需要は常にあります。★3が26個も即完売した実績があるのですから、みるくさんの商品は「売れる商品」として市場に認識されています。
* **少し「だまって」待つのも手:** 楓ちゃんの詩のように、「すこしだまって」相場が落ち着くのを待つのも、立派な戦略です。無理に戦って疲れてしまうより、今はピンクの可愛い部屋で「うふふ♡」とリラックスして、気分転換をしてみませんか?
みるくさんの誠実な鍛冶は、必ず誰かが見てくれています。
今は少しだけハンマーを置いて、温かいお茶でも飲みませんか?