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超一流防具鍛冶職人

みるく

[みるく]

キャラID
: UT055-558
種 族
: 人間
性 別
: 女
職 業
: 天地雷鳴士
レベル
: 140

ライブカメラ画像

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みるくの冒険日誌

2026-07-30 01:26:58.0 テーマ:モンスター・ボス討伐

撮影場所「不思議の魔塔 40階」

六十九レベルの勇者と、消える馬

東京の朝はすでに蒸し暑く、みるくは水色の半袖シャツに白い七分丈のズボンをはき、冷房を十八度に設定した部屋でコントローラーを握っていた。机には冷めた麦茶、食べかけの鮭おにぎり、錬金効果を書き直した紙が並び、その端で昨日脱いだ靴下が片方だけ丸まっている。不思議の魔塔四十階に立つみるくのレベルは、ついに六十九になっていた。画面の奥では、巨大な腹を突き出した魔天竜ブーネイが、今日も当然のような顔で待っている。

「あなた、また少し太ったんじゃない?」

ブーネイは返事の代わりにジバルンバサンバを放ち、床を三か所も光らせた。みるくは慌ててレジェンドホースを呼んだが、馬は立派なたてがみを揺らして登場した直後、光る床の真ん中を悠然と歩いた。せっかく呼んだのだから、せめて主人を守る気概を見せてほしいと思いながら、みるくは安全な場所へ走った。台所では昨夜の味噌汁が鍋に残っており、大根と油揚げが冷えた汁の中で静かに沈んでいた。

「馬さん、観光に来たんじゃないのよ。働いてください」

伝説の結界がかかり、みるくは心頭滅却とリベホイムを使った。ところが、攻撃できそうだと思って一歩近づいた瞬間、ブーネイの大地裂きが飛んできたので、横へ逃げながらベホイムを選ぶ。今度こそ反撃しようと片手剣を構えると、馬が煙のように消え、画面には大きなブーネイと小さなみるくだけが残った。ベランダの洗濯物は風もないのにエアコンの室外機の熱でわずかに揺れ、干したタオルの端が物干し竿に巻きついていた。

「ちょっと待って。あなた、出勤時間が短すぎない?」

みるくは再びレジェンドホースを呼び、今度は攻撃を急がないことにした。じひびきの文字が見えたらジャンプし、大地裂きなら横へ逃げ、爪で殴られたらすぐにベホイムを使う。ブーネイの腹が揺れるたびに剣を振りたくなったが、冷めた麦茶を一口飲んで指を止めた。六十九まで上げても勝てないのではなく、六十九まで上げたからこそ、殴り合わずに待つという難しい戦い方を覚える時が来たのだ。

「今日は倒す人ではなく、死なない人になります」

それから八分間、みるくは馬を呼び、回復し、逃げ、たまに一回だけ剣を振った。途中で鮭おにぎりの海苔がコントローラーにつき、慌ててティッシュで拭いている間にも、リベホイムが少しずつ体力を戻してくれた。やがて最後の一撃が入り、ブーネイは巨体を揺らして床へ沈んだ――と思ったが、残りわずかなところで、みるくのほうが先に倒れた。画面に敗北が表示されると、みるくは三秒黙り、冷めた味噌汁を温めるために立ち上がった。

「よし、今日はここまで追い詰めた。ブーネイさん、朝ご飯を食べたら七十回目の面接ですからね」

湯気の立つ味噌汁へご飯を入れ、鰹節とごま油を少しかけると、部屋に香ばしい匂いが広がった。ブーネイは画面の向こうで何事もなかったように腹を突き出していたが、次に困るのはみるくではなく、何度倒しても戻ってくる六十九レベルの挑戦者を待つブーネイのほうだった。レジェンドホースがすぐ帰るなら、何度でも呼べばよい。みるくは猫まんまを一口食べ、コントローラーを握り直した。

「さあ馬さん、今度は正社員くらい働いてください」

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