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超一流防具鍛冶職人

みるく

[みるく]

キャラID
: UT055-558
種 族
: 人間
性 別
: 女
職 業
: ストームカイザー
レベル
: 140

ライブカメラ画像

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みるくの冒険日誌

2026-07-30 11:16:25.0 テーマ:シナリオ・クエスト攻略

撮影場所「みかみのまち(マイタウンID:4055-2583)」

女神の木は急がない

七月三十日の昼前、みるくは薄桃色のTシャツと紺色のステテコ姿で、クーラーを十八度に設定した部屋に座っていた。それでも首筋には汗が浮かび、扇風機が運んでくる風には、台所で焼いたアジの開きの匂いが混じっている。机の上には冷めた麦茶、食べかけの梅干しおにぎり、書き込みだらけの攻略メモが並び、画面には何度見ても越えられない不思議の魔塔四十階が映っていた。

「六十九レベルまで上げたのに、ブーネイさん、少しくらい手加減してくれてもいいでしょう」

返事の代わりに、画面の中の魔天竜ブーネイが大きな翼を広げた。みるくは昨日だけでもレジェンドホースを何度も呼び、そのたびに馬が先に消えるところを見送っている。馬にまで見捨てられた気分で梅干しおにぎりをかじったが、種を出そうとして指から落とし、攻略メモの「心頭滅却」という文字の上に転がした。

「あなたまで私の心を滅却しなくていいのよ」

みるくはティッシュで梅干しの種を包み、いったん魔塔の画面を閉じた。勝てない日に同じ場所へ何度も突っ込むと、指も肩も固くなり、最後にはアモールの水を飲むつもりで別の道具を使う。それなら今日は、自分にできることを一つずつ片づけようと考え、女神の木の庭へ向かった。

「みるく様、いのちの木がレベル二十八に成長します。様子を見にいきましょう」

「行きますとも。木は私を殴りませんからね」

庭ランクは五、木の合計レベルは二百四十一だった。すばやさの木ときようさの木はレベル三十まで育ち、ほかの木も二十二を中心に、枝いっぱいに小さな光を宿している。みるくは木の根元を一周しながら、今朝干した白い靴下がベランダで片方だけ裏返っていたことを思い出し、なぜか木にも左右があるような気がしてきた。

「すばやさ三十三、きようさ三十三。現実の私にも少し分けてもらえませんか」

「それは創生珠では解決できません」

「ゲームの案内役が急に厳しい」

創生珠は十個しかなく、次の成長には二十六個、いのちの木なら三十個が必要だった。ちからの木は午後二時七分に成長を終える予定で、今すぐ枝を引っ張っても早くなるわけではない。みるくは焦る指を膝の上で組み、冷房で少し冷えた麦茶を飲んでから、木々の数字を帳面へ丁寧に書き写した。

「今日は十個。明日は十一個になるかもしれない。ゼロにならなければ前進です」

昏冥晶はゼロだったが、冥夢の精は特技のダメージを二、冥機の精は呪文のダメージを五、冥樹の精は回復量を三も上げてくれている。派手な数字ではなくても、昨日まで積み重ねたものが消えたわけではない。みるくはアジの開きの残りを温めようと立ち上がり、途中でベランダの靴下も直してから、もう一度だけ女神の木を振り返った。

「ブーネイさん、待っていなさい。私は木を育て、装備を見直し、梅干しの種にも負けない女になります」

午後二時七分、ちからの木の成長を知らせる光が庭に広がった。増えたのは、たった一つの数値だった。それでもみるくは湯気の立つ味噌汁を前に箸を置き、画面へ向かって小さく拍手した。

「はい、本日の大仕事、ひとつ完了。四十階は逃げません。私も、もう逃げません。ただし今日はアジを食べてからです」

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