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超一流防具鍛冶職人

みるく

[みるく]

キャラID
: UT055-558
種 族
: 人間
性 別
: 女
職 業
: ストームカイザー
レベル
: 140

ライブカメラ画像

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みるくの冒険日誌

2026-09-12 05:01:41.0 テーマ:ハウジング

撮影場所「モンセロ温泉峡」

三十万円の冒険より、花束の衣替え

ポルテのグルめぐり机を飾った翌朝、みるくは価格.comを開き、赤いリボンの先まで固まった。画面には、ドスパラのGALLERIA、Ryzen 7、RTX 5060 Ti、限定価格二十四万九千七百八十円と並んでいる。送料三千三百円を加えただけで二十五万円を超え、飲みかけの林檎茶から立つ湯気が、やけに頼りなく見えた。

「やっぱり、このくらいするのら。これにディスプレイまで買ったら、一体いくらになるのら。みるくはアストルティアで遊びたいだけなのに、現実世界の魔王は値札なのら!」

窓の外では秋雨が細く降り、専用庭の秋桜が濡れた頭を寄せ合っていた。みるくはボルドー色の上着の袖をまくり、帳面の端にパソコン二十四万九千七百八十円、送料三千三百円と書く。二万円ほどのディスプレイなら合計は約二十七万三千円、少し上等な四万円の品なら約二十九万三千円となり、キーボードや保証まで足せば三十万円へ手が届いた。

「三十万円あったら、何個お饅頭が買えるのら。ドルボードだって、現実では買えそうな金額なのら。それを処理落ちする花束のために払うのは、ちょっと待つのら!」

みるくは昨夜しまった花束を、未練がましく一束だけ抱えてみた。青い花から涼しい香りがする気がしたが、今は秋なので、机の周りには菊と竜胆と橙色の花だけを残している。パソコンの中を走ってみると、金色の蝶は遅れずに飛び、ポルテの机に並んだ葡萄のタルトも滑らかに輝いた。

「動いているのら。だったら、いきなり三十万円の装備を買わなくてもいいのら。まずは家具の数、明かり、影の設定を一つずつ確かめるのら!」

安心したみるくは、冷めた栗ご飯を小さなおにぎりにし、海苔を巻いて頬張った。水冷のパソコンから聞こえる音にも耳を澄ませたが、いつもの低い風の音がするだけで、焦げた匂いも妙な震えもない。去年の十月にサポートが終わったことと、今すぐパソコンが壊れることは同じではないと考え、帳面の三十万円に太い丸ではなく、小さな保留と書いた。

「今日の討伐対象は、パソコンではなく家具の置きすぎなのら。五十四の花束は捨てずに、季節ごとに交代で冒険へ出すのら。それでも動かなくなった日に、みるくは三十万円のラスボスと戦うのら!」

雨がやむころ、ポルテのグルめぐり机AからEまでの席には、秋の料理と色違いの花が一束ずつ飾られていた。みるくが赤い靴で部屋を三周しても、画面は一度も止まらず、白い髪もボルドー色の裾も軽やかに揺れた。三十万円は財布の中に残り、みるくは葡萄のタルトへフォークを入れて、今日いちばん大きな笑い声を上げた。
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