第3話 魔法少女特訓スタート!~かわいい必殺技を覚えろ!?~
「俺、本当に強くなれるのか……?」
翌日の放課後。
カギヤマンは公園で、ルミナから特訓を受けることになっていた。
「まずは魔力のコントロールよ」
「わかった!」
「それから――必殺技を覚えるの」
「必殺技!?」
カギヤマンの目が輝く。
「それなら俺にもできそうだ!」
ルミナは小さく笑った。
「ただし、カギヤマンの魔法属性は『キュート』。だから、可愛い技しか使えないわ」
「キュ、キュート!?」
カギヤマンの顔が真っ赤になる。
「俺、男なんだけど……」
「魔法に性別は関係ないわ」
ミルキーも嬉しそうに飛び跳ねる。
「カギヤマンなら絶対かわいいよ!」
「言わないでくれぇぇぇ!」
しかし、その直後――。
ドォォォン!
公園の地面が揺れた。
「また怪物!?」
黒い霧の中から、ハート型の目をした怪物が現れる。
「グルルル……!」
「カギヤマン、今こそ必殺技よ!」
「いきなり!?」
怪物が突進してくる。
カギヤマンは杖を握りしめた。
「ええいっ! やってやる!」
ミルキーが叫ぶ。
「心を込めて、可愛く!」
「そこが一番恥ずかしいんだよ!」
それでもカギヤマンは目を閉じる。
「かわいい……かわいい……」
杖の先にピンク色の光が集まっていく。
「よし……!」
カギヤマンは大きく杖を振った。
「きゅんきゅん☆ハートシャワー!」
キラキラと輝くハートの光が、空から雨のように降り注ぐ!
「グオオオオッ!」
怪物が光に包まれていく。
「す、すごい……!」
ルミナも驚いている。
カギヤマンは最後に、ちょっぴり恥ずかしそうにポーズを決めた。
「……これで、どうだ!」
ドンッ!
怪物は完全に浄化され、空へ消えていった。
「やったぁ!」
ミルキーがカギヤマンの周りを飛び回る。
「カギヤマン、すっごく可愛かったよ!」
「忘れろぉぉぉ!」
ルミナも笑いながら拍手する。
「合格よ、カギヤマン」
「本当!?」
「ええ。あなたは魔法少女として、ちゃんと強くなってる」
カギヤマンは少し照れながら笑った。
「……そっか」
その瞬間、胸の奥がほんのり温かくなった。
魔法少女になるなんて、最初は絶対に嫌だった。
でも――。
「誰かを守れるなら……悪くないかもな」
ルミナはその言葉を聞いて、優しく微笑んだ。
「それが魔法少女の力よ」
しかし、遠くのビルの屋上では、何者かが二人を見つめていた。
「キュート属性の魔法少女……」
不気味な声が響く。
「面白い。ならば、その『可愛さ』を絶望に変えてあげよう……」
カギヤマンの新たな敵が、動き始める――。
――つづく。

次回予告
「えっ!? 街中の人がみんな可愛くなっちゃった!?」
「これ、俺の魔法のせいなの!?」
「カギヤマン、責任取って!」
次回、第4話『暴走!? キュート魔法の大事件!』
「俺の可愛さが……街を救う!?」
この物語はいつ終わるんだ…
わあわあ言うとります。
お時間です。