第4話 暴走!? キュート魔法の大事件!
「きゅんきゅん☆ハートシャワー!」
カギヤマンが必殺技を放った翌日。
街では、ちょっとした異変が起きていた。
「ねえ、見て!」
「何これ、かわいい!」
街中に、ハートや星の形をした魔法の光が浮かんでいる。
カギヤマンはその様子を見て首をかしげた。
「……俺、昨日こんな魔法使ったっけ?」
「ううん」
ミルキーが青ざめる。
「これは……魔法の残りじゃないよ!」
「じゃあ、何なんだ?」
その瞬間――。
ピカァァァッ!
街中がピンク色の光に包まれた。
「うわっ!?」
光が消えると、今度はあちこちに巨大なハートが出現していた。
「な、なんだこれ!?」
「キュート魔法が暴走してるんだ!」
「俺のせい!?」
ミルキーが叫ぶ。
「たぶん!」
「たぶんって言うなぁぁぁ!」
さらに大変なことが起きた。
街にいる人たちの周りに、小さなハートの魔力がまとわりつき始めたのだ。
「カギヤマン!」
ルミナが駆けつける。
「このままだと魔力が街全体に広がるわ!」
「じゃあ、どうすればいい!?」
「原因になっている魔力を消すのよ!」
「俺の魔法なのに、俺が消せないの!?」
そのとき、空から黒い影が現れた。
「フフフ……!」
「誰だ!?」
黒い影は不気味に笑う。
「キュートな魔法ほど、暴走させれば強力な闇になる……」
「お前が仕組んだのか!」
「その通り!」
怪人が大量の黒いハートを放つ。
「カギヤマン!」
「任せろ!」
カギヤマンは杖を構えた。
「マジカルチェンジ!」
キラキラと光が舞い、魔法少女カギヤマンへ変身する。
「今度こそ、俺の魔法で止めてみせる!」
「きゅんきゅん☆ハートシャワー!」
大量のハートが空へ飛び上がる。
しかし――。
「うわっ!?」
ハートがさらに増えてしまった。
「また暴走した!?」
カギヤマンは焦る。
「どうすれば……!」
そのとき、ミルキーが叫んだ。
「カギヤマン! 魔法を『倒す』んじゃなくて、『優しい気持ち』を込めて!」
「優しい気持ち……」
カギヤマンは街を見る。
困っている人たち。
心配そうに見つめるルミナ。
そして、隣で一生懸命応援しているミルキー。
「……そうか」
カギヤマンは杖を胸元に当てた。
「俺が守りたいって思った気持ち……それを魔法に込めればいいんだ!」
杖が眩しく輝く。
「いくぞ!」
カギヤマンは空へ杖を掲げる。
「ふわふわ☆ハートリボン!」
巨大なリボンの光が街全体を包み込む。
黒いハートは次々と消えていき、暴走していた魔法も静かに消えていった。
「……やった!」
街に平和が戻る。
怪人は悔しそうに叫ぶ。
「覚えていろ! 次こそは必ず……!」
黒い霧とともに消えていった。
ルミナがカギヤマンに近づく。
「見事だったわ」
「へへ……」
カギヤマンは少し照れる。
「でも、まだまだだな」
ミルキーが笑う。
「大丈夫! カギヤマンはもっと強くなれるよ!」
その瞬間――。
カギヤマンの杖から、見たことのない光が現れた。
「えっ?」
光の中に、赤・青・黄色・ピンクの四つの宝石が浮かぶ。
ルミナの表情が変わった。
「まさか……」
「どうした?」
「それは……新しい力の目覚めよ」
カギヤマンは驚いて宝石を見つめる。
「新しい……力?」
四つの宝石が強く輝いた。
――次の戦いで、新たな姿が解放される!

次回予告
「ええっ!? 新しいフォーム!?」
「これが……俺の新しい力!」
「カギヤマン、もっと可愛くなっちゃうの!?」
「それは言わないでくれぇぇぇ!」
次回、第5話『輝け! カギヤマン★新フォーム誕生!』
「マジカルチェンジ――新フォーム!!」
わあわあ言うとります。
お時間です。