第9話 最強の敵・ダークキング登場
「ダークキング……!」
カギヤマンは、闇の世界で聞いた名前を思い出していた。
ルミナを闇に染めた張本人。
そして、ミルキーの過去にも関わっている謎の敵。
「絶対に、ルミナを取り戻す!」
カギヤマンが杖を握る。
その瞬間――。
ドォォォン!
街の空に、巨大な黒い魔法陣が現れた。
「な、なんだ!?」
ミルキーが空を見上げる。
「この魔力……間違いない!」
黒い魔法陣から、巨大な影がゆっくりと降りてくる。
黒いマント。
銀色の装飾。
そして、強大な闇の魔力。
「我が名は――ダークキング」
ついに、最強の敵が姿を現した。
「お前が……!」
カギヤマンは一歩前へ出る。
「ルミナを返せ!」
「ふっ……」
ダークキングは静かに笑う。
「まだその程度の力で、私に勝てると思っているのか?」
「やってみなきゃ分からない!」
カギヤマンは杖を掲げる。
「マジカルチェンジ!」
四つの宝石が輝く。
「カギヤマン・プリズムフォーム!」
光に包まれ、プリズムフォームへ変身する。
「今度こそ、ルミナを取り戻す!」
「ならば、その力を見せてみろ」
ダークキングが手をかざす。
「ダーク・インパクト!」
ズドォォン!
巨大な闇の魔力が放たれる。
「うわああっ!」
カギヤマンは必死に耐える。
「まだまだ!」
四つの宝石が輝く。
「プリズム☆きゅんきゅんシャイン!」
四色の光が一つになり、ダークキングへ向かって飛んでいく。
「ふん……」
ダークキングが片手を上げる。
パァン!
光は、簡単に消されてしまった。
「え……?」
カギヤマンが固まる。
「そんな……プリズム☆きゅんきゅんシャインが……!」
ミルキーも驚く。
「カギヤマンの必殺技が、効いてない……!」
ダークキングはゆっくり歩いてくる。
「それがお前の全力か?」
「……!」
カギヤマンは悔しそうに杖を握る。
「まだ終わってない!」
何度も魔法を放つ。
しかし、どの攻撃もダークキングには届かない。
「どうして……!」
カギヤマンが息を切らす。
「どうして俺の魔法が効かないんだ……!」
ダークキングは答える。
「お前の力が弱いからではない」
「え?」
「お前はまだ、自分の本当の力を理解していないのだ」
ダークキングが杖を見つめる。
「その四つの宝石は、単なる魔力の結晶ではない」
「じゃあ、何なんだ?」
「それは――お前自身の心の光だ」
「俺の……心?」
ダークキングが笑う。
「怒り、悲しみ、喜び、優しさ……」
「すべての心を受け入れた時、その力は真の姿を現す」
カギヤマンは驚く。
「真の……姿……」
そのとき――。
「カギヤマン!」
遠くから声が聞こえた。
「その声……!」
黒い霧の向こうに、ダークルミナが現れる。
「ルミナ!」
ダークルミナは苦しそうに胸元を押さえている。
「……カギヤマン」
「ルミナ! 待ってろ、今助ける!」
カギヤマンが駆け出す。
しかし、ダークキングが立ちはだかる。
「まだ早い」
「どけ!」
「お前が本当の力を手に入れた時、初めて彼女を救えるだろう」
ダークキングが手を振る。
黒い魔力が広がっていく。
「今日はここまでだ」
「待て!」
ダークキングとダークルミナの姿が、黒い霧の中へ消えていく。
「ルミナ――!」
カギヤマンは手を伸ばす。
だが、届かない。
静かな街に戻った。
カギヤマンはうつむく。
「……俺は、まだ弱い」
ミルキーがそっと近づく。
「ううん」
「え?」
「弱いんじゃないよ」
ミルキーは笑顔で言った。
「まだ、強くなれるってことだよ」
カギヤマンは顔を上げる。
「……そうだな」
四つの宝石が、ほんのり輝く。
「俺は絶対に諦めない」
杖を強く握る。
「ルミナを助けるために、もっと強くなる!」
その瞬間――。
四つの宝石の中心に、小さな白い光が生まれた。
「……新しい光?」
ミルキーが驚く。
カギヤマンはその光を見つめる。
「これが……俺の本当の力なのか?」
白い光は、静かに輝き続けていた。
――最終決戦へ向けて、新たな力が目覚め始める!
――つづく。

次回予告
「ダークキングに勝つための新たな力!」
「でも、その力を使うには……大きな代償がある!?」
「カギヤマン、無理しちゃダメ!」
「それでも俺は、ルミナを助けたい!」
次回、第10話『決戦前夜! 失われた魔法』
「俺の魔法が……消える!?」
わあわあ言うとります。
お時間です。