第10話 決戦前夜! 失われた魔法
「俺の魔法が……消える!?」
カギヤマンは、自分の杖を見つめていた。
昨日まで輝いていた四つの宝石が、今日はほとんど光っていない。
「どういうこと……?」
ミルキーも不安そうに宝石を見つめる。
「昨日生まれた白い光のせいかな……」
「俺の魔法がなくなったら、ルミナを助けられない!」
カギヤマンは焦って杖を振る。
「プリズム・フレア!」
……しかし。
何も起こらない。
「えっ?」
もう一度、杖を振る。
「プリズム・ハート!」
やっぱり魔法は出ない。
「そ、そんな……!」
カギヤマンの顔が青ざめる。
「本当に、魔法が使えなくなってる!」
ミルキーは必死に考える。
「落ち着いて、カギヤマン!」
「でも!」
「昨日、ダークキングが言ってたよね」
ミルキーは四つの宝石を指さす。
「この宝石は、カギヤマンの『心の光』なんだよ」
「心の光……」
「きっと、魔法が消えたんじゃない」
ミルキーは小さな手を胸に当てる。
「新しい力に変わろうとしてるんだと思う」
そのとき――。
ピカッ!
四つの宝石の中心に、昨日の白い光が現れた。
「わっ!」
白い光は少しずつ大きくなっていく。
すると――。
「……カギヤマン」
聞き覚えのある声がした。
「ルミナ!?」
光の中に、一瞬だけルミナの姿が映る。
「聞いて……」
「ルミナ!」
カギヤマンが手を伸ばす。
「今、どこにいるんだ!?」
「私は……まだ闇の中……」
ルミナは苦しそうに目を閉じる。
「でも……あなたの光は、ちゃんと届いてる」
「じゃあ、俺が助けに行く!」
「待って……!」
ルミナの声が響く。
「ダークキングは……あなたの心の光を狙ってる」
「俺の心の光を?」
「だから……絶対に、闇に負けないで」
その瞬間、映像が消えた。
「ルミナ!」
カギヤマンは空を見上げる。
「待ってろ……」
杖を握りしめる。
「明日、必ず迎えに行く!」
ミルキーがうなずく。
「うん!」
しかし――。
その夜。
街の空に、巨大な黒い魔法陣が浮かび上がった。
「来た……!」
ミルキーが震える。
黒い魔法陣の向こうから、ダークキングの声が響く。
「明日、すべてを終わらせる」
「ダークキング!」
「カギヤマン。お前の魔法は、もう私には通用しない」
「それでも戦う!」
「ならば来るがいい」
黒い魔法陣が大きく開く。
「決戦の舞台は――闇の城だ」
「……!」
「そこで、お前の最後の光を奪ってやろう」
黒い魔法陣が消える。
静寂が戻った。
カギヤマンは拳を握る。
「明日が……決戦」
ミルキーが隣に立つ。
「怖い?」
カギヤマンは少し黙った。
「……怖いよ」
そして、ゆっくり笑う。
「でも、もう一人じゃない」
「カギヤマン……」
「ミルキーがいる。ルミナも待ってる」
カギヤマンは胸元に手を当てる。
すると――。
消えたはずの四つの宝石が、ほんの少しだけ輝いた。
「……!」
「見て!」
赤。
青。
黄色。
ピンク。
四つの光が、白い光へ集まっていく。
「これが……俺たちの力」
カギヤマンは杖を高く掲げた。
「明日、必ずルミナを取り戻す!」
ミルキーも元気よく叫ぶ。
「うん! 二人で行こう!」
夜空に、四つの光が輝く。
――決戦前夜。
カギヤマンの魔法は失われた。
しかし、それは新たな力が生まれる前兆だった。
そして翌日。
ついに、最終決戦が始まる――。
――つづく。

次回予告
「いよいよ最終決戦!」
「闇の城で、ダークキングと最後の戦い!」
「カギヤマン、新しい力を目覚めさせるんだ!」
「ルミナ……今、助ける!」
次回、第11話『最終決戦! カギヤマン最後の変身』
「マジカルチェンジ――最後の光!」
ワイの好きな感じのタイトルや!
わあわあ言うとります。
お時間です。