第2話 新必殺技! 乙女のハートが大爆発!?
「乙女の力って……どうやって使うんだ?」
カギヤマンは、新しくなった自分の杖を見つめていた。
白く輝く宝石。
それが、新しい魔法の力の源らしい。
「簡単だよ!」
ミルキーが胸を張る。
「乙女の心を込めて、魔法を使えばいいの!」
「だから、その『乙女の心』って何なんだよ!」
「うーん……」
ミルキーは少し考える。
「かわいいものを見つけたときの『かわいい!』とか?」
「……」
「誰かを応援したいときの『がんばって!』とか?」
「……なるほど」
カギヤマンは真剣に考える。
「じゃあ、やってみる!」
杖を構える。
「マジカルチェンジ!」
白い光が広がる。
「乙女の力よ――!」
キラキラとハートが舞い始める。
「いけぇぇぇ!」
「待って!」
ミルキーが叫んだ。
「まだ魔法の名前を決めてないよ!」
「えっ!?」
その瞬間――。
ドォォォン!
巨大なハート型の魔法が目の前に現れた。
「うわあああっ!?」
ハートはどんどん大きくなる。
「止まれーーー!」
カギヤマンが必死に杖を振る。
しかし――。
ドカァァァン!
空いっぱいにハートの光が広がった。
「……」
「……」
ミルキーとルミナが呆然とする。
カギヤマンは小さくつぶやいた。
「これ……必殺技なの?」
ルミナが笑う。
「たぶん……すごく強いと思う」
「でも名前がない!」
ミルキーが叫ぶ。
「じゃあ、カギヤマンが名前をつけよう!」
「俺が!?」
カギヤマンは少し考える。
そして杖を掲げた。
「これだ!」
「新必殺技――」
ハートの光が再び輝く。
「乙女☆ハートブレイクシャイン!」
「なんか強そう!」
ミルキーが拍手する。
「でも、かわいさもあるね!」
そのとき――。
ドンッ!
街の広場に黒い魔法陣が現れた。
「また敵!?」
カギヤマンが身構える。
魔法陣から、小さな黒い魔物が飛び出してくる。
「乙女の力……いただく!」
「させるか!」
カギヤマンが走り出す。
「乙女☆ハートブレイクシャイン!」
巨大なハートの光が魔物を包み込む。
「わあああっ!」
黒い魔力が消えていく。
魔物は小さな光になって消滅した。
「やった!」
カギヤマンが拳を握る。
「俺の新必殺技、成功だ!」
「すごいよ、カギヤマン!」
ルミナが笑顔で拍手する。
ミルキーも大喜び。
「これで乙女魔法もバッチリだね!」
「……でも」
カギヤマンは自分の姿を見る。
「やっぱり、この格好にはまだ慣れない……」
ルミナが首をかしげる。
「でも、似合ってるよ?」
「言わないでくれぇぇぇ!」
カギヤマンの叫び声が街に響く。
その一方――。
遠くの建物の屋上。
謎の少女が、戦いを見つめていた。
「乙女☆ハートブレイクシャイン……」
少女は静かにつぶやく。
「まだ、本当の力には目覚めていないようね」
そして、黒い薔薇を手に取る。
「あなたがどこまで成長するのか……見せてもらうわ」
風が吹き抜ける。
黒い薔薇の花びらが、夜空へ舞い上がった。
――カギヤマンの新たな力。
その裏で、謎の少女も動き始めていた。
――つづく。

次回予告
「カギヤマン、ついに新しい学校生活へ!」
「えっ!? 魔法少女なのに学校に通うの!?」
「乙女の力を使うには、もっと『女子力』が必要なんだって!」
「そんな修行、聞いてないぞーーーっ!」
次回、第3話『ドキドキ学園生活! カギヤマン、女子力修行!?』
「俺の学校生活……どうなっちゃうんだ!?」
第二期のカギヤマンもかわいいです
わあわあ言うとります。
お時間です。