第3話 ドキドキ学園生活! カギヤマン、女子力修行!?
「……ここが、今日から通う学校……?」
カギヤマンは大きな門を見上げていた。
そこに書かれているのは――。
私立聖ルミナス女学院。
「女子校……」
カギヤマンは固まった。
「本当に俺、ここに通うの?」
肩に乗ったミルキーが元気よく答える。
「そうだよ! 乙女の力を成長させるには、女の子たちと一緒に学校生活を送るのが一番なんだって!」
「そんな理由で!?」
そこへルミナがやってくる。
「大丈夫。私も同じクラスだから」
「ルミナがいてくれるなら……少し安心かも」
こうしてカギヤマンは、聖ルミナス女学院の生徒として新しい生活を始めることになった。
教室に入ると、クラスメイトたちが集まってくる。
「転校生だよね?」
「よろしくね!」
「一緒にお昼食べよう!」
次々に声をかけられ、カギヤマンは慌てる。
「え、えっと……よろしくお願いします!」
そのとき、一人の少女が笑顔で近づいてきた。
「私は花音。困ったことがあったら何でも言ってね!」
「ありがとう、花音さん!」
少しずつ緊張がほぐれていくカギヤマン。
ところが――。
キーン……。
突然、教室の時計が止まった。
「え?」
窓の外が黒い霧に包まれる。
「な、何これ!?」
生徒たちがざわめく。
「みんな、教室から出ないで!」
ルミナが叫ぶ。
しかし、黒い霧の中から巨大な影が現れた。
「乙女の心……見つけた!」
「きゃあっ!」
影から放たれた黒い魔力が花音へ向かう。
「危ない!」
カギヤマンが花音の前に飛び出した。
「カギヤマン!?」
魔力がカギヤマンの前で弾ける。
「くっ……!」
杖を握る。
「みんなを守らなきゃ!」
ミルキーが叫ぶ。
「カギヤマン、変身して!」
「うん!」
カギヤマンは杖を掲げる。
「マジカルチェンジ!」
白い光が教室を包む。
「乙女の光よ――!」
カギヤマン・乙女フォーム!
新しい衣装が輝き、クラスメイトたちから驚きの声が上がる。
「すごい……!」
「魔法少女!?」
カギヤマンは少し照れながらも、敵を見つめる。
「ここは俺が守る!」
「俺……?」
一瞬だけ戸惑う。
しかし、花音の不安そうな顔を見ると、すぐに杖を構え直した。
「今は、そんなこと考えてる場合じゃない!」
敵が突進してくる。
「ダーク・クラッシュ!」
「させない!」
カギヤマンは横へ跳び、魔法をかわす。
「乙女☆ハート!」
ハート型の光が敵へ飛んでいく。
しかし敵は黒い壁を作って防いだ。
「まだまだ!」
カギヤマンが走り出す。
「クラスのみんなを傷つけさせない!」
ルミナも杖を構える。
「私も援護する!」
二人の魔法が同時に敵へ向かう。
「今だよ、カギヤマン!」
「いくよ!」
カギヤマンは杖を高く掲げる。
「新必殺技!」
巨大なハートの光が集まっていく。
「乙女☆ハートブレイクシャイン!」
ドォォォン!
まばゆい光が黒い霧を包み込む。
「ぐわああっ!」
敵の魔力が消えていく。
最後に小さな黒い光となって、空へ消えた。
「……終わった?」
教室に静けさが戻る。
花音がカギヤマンへ駆け寄る。
「ありがとう!」
「え?」
「守ってくれて、嬉しかった!」
カギヤマンは照れながら笑う。
「……うん。みんなが無事でよかった」
ミルキーがニコニコしながら言う。
「カギヤマン、今のすごく乙女だったよ!」
「それは言わないで!」
教室に笑い声が広がった。
しかし――。
校舎の屋上では、黒薔薇の少女が戦いを見つめていた。
「クラスメイトを守るために力を使った……」
少女は静かに笑う。
「それなら、次はその『絆』を利用させてもらうわ」
黒い薔薇が、風に揺れた。
――カギヤマンの学園生活は、始まったばかり。
そして、新たな敵の影が忍び寄っていた。
――つづく。

次回予告
「学校に新しい魔法少女がやってきた!?」
「えっ、あの子も魔法少女なの!?」
「カギヤマン、ライバル登場!」
次回、第4話『謎の少女! もう一人の乙女魔法少女』
「俺のライバルって……女の子!?」
女子校に入学って…
わあわあ言うとります。
お時間です。