第6話『夏だ! 海だ! カギヤマンの水着パニック!?』
「海だーーーっ!」
青い海と白い砂浜。待ちに待った夏休み!
カギヤマンは、ミルキーやルミナ、セレナと一緒に海水浴へやってきた。
「今日は修行なし! 思いっきり遊ぶぞ!」
「本当にそうかな?」
ミルキーがニヤリと笑う。
「えっ?」
「海の魔力を使った特別訓練も予定してまーす!」
「聞いてないぞーーーっ!」
カギヤマンの叫び声が、夏空に響き渡った。
水着に着替えた一同は、さっそく砂浜へ。
ルミナは貝殻を集め、セレナは波打ち際で涼しそうに海を眺めている。
一方、カギヤマンは浮き輪を抱えていた。
「よーし、今日は絶対にのんびりする!」
そのとき――。
ゴゴゴゴゴ……!
海面が突然、大きく揺れ始めた。
「な、なんだ!?」
巨大な黒い渦から、タコのような姿をした魔物が現れた!
「海に眠る乙女の魔力……すべていただく!」
魔物が触手を振ると、黒い波が砂浜へ押し寄せる。
「みんな、逃げて!」
カギヤマンは浮き輪を放り出した。
「こんなときにまで敵が来るなんて!」
ミルキーが叫ぶ。
「カギヤマン、変身して!」
「分かった!」
カギヤマンは杖を掲げた。
「マジカルチェンジ!」
ピンク色の光が弾け、いつもの魔法少女姿に変身する!
「みんなの夏休みを邪魔するな!」
「乙女☆ハートブレイクシャイン!」
ハートの光が魔物へ飛ぶ。
しかし、魔物は水のバリアで攻撃を弾き返した。
「うそっ!? いつもの必殺技が効かない!」
セレナが杖を構える。
「海の魔力を吸収しているのよ! 普通の攻撃では太刀打ちできないわ!」
魔物が巨大な波を呼び寄せる。
「このままじゃ、砂浜のみんなが危ない!」
カギヤマンは海を見つめた。
波のきらめき。太陽の光。そして、仲間たちの声。
その瞬間、杖の宝石が水色に輝いた!
「これは……海の魔力!?」
ミルキーが目を輝かせる。
「カギヤマン! 今だけの特別な魔法だよ!」
カギヤマンは杖を高く掲げた。
「よーし! 一回限りの限定必殺技――!」
水色の光が渦を巻き、無数の泡とハートが空へ舞い上がる。
「マリン☆きゅんきゅんウェーブ!!」
ドッパァァァン!
巨大な虹色の波が生まれ、魔物を優しく包み込んだ。
「な、なんだこの光はーーーっ!」
波は黒い魔力だけを洗い流し、魔物を小さな光へと変えていく。
パァァァン!
海に青い輝きが戻った。
「やったーーーっ!」
カギヤマンが拳を突き上げる。
「すごい! 海の魔法だね!」
ルミナが拍手する。
しかし、ミルキーは杖を調べて首をかしげた。
「この技、海の魔力がないと使えないみたい。今日はもうおしまいだね」
「ええっ!? せっかくの新必殺技なのに!」
「だからこその限定技だよ!」
カギヤマンは少し残念そうにしながらも、笑顔になった。
「まあ、みんなを守れたならいいか!」
戦いのあとは、みんなで海辺のかき氷を楽しんだ。
「カギヤマン、今日は大活躍だったね!」
セレナが微笑む。
「へへっ、まあな!」
その直後、カギヤマンの浮き輪が風に飛ばされた。
「待てーーー! 俺の浮き輪ーーーっ!」
仲間たちの笑い声が、夏の海に響き渡った。
だが、沖合の暗い海底では――。
黒い花びらが、静かに揺れていた。
「海の魔力まで目覚めたか……」
謎の声が響く。
「ならば次は、その力を奪うとしよう」
黒い花びらが闇へ沈んでいく。
――楽しい夏休みの裏で、新たな脅威が迫っていた。
――つづく。

次回予告
「ええっ!? 俺の乙女の力が消えちゃった!?」
「魔法が使えなければ、みんなを守れない……!」
「カギヤマン、絶体絶命の大ピンチ!」
次回、第7話『消えた乙女の力! カギヤマン大ピンチ!』
「俺の魔法……もう一度、輝いてくれ!」
やりたかった水着回!
わあわあ言うとります。
お時間です。