『ザギロンさん、貴方に会いたい人が。』
「おぉッ!?対戦の申し込みか!!」
『いえ、その……』
時は、数分前に遡る。
「ザギロンさんのマネージャーさん、ですか?」
『はい、何か御用ですか?』
僕は、ザフィーラというオーガの女性から
ザギロンさんに会うように言われた事を話した。
『ふむ……わかりました、掛け合いましょう。』
時は今に戻る。
『というわけなんです。』
「(ベンチプレスを止めて)何、ザフィーラから?」僕はてこてこと近付いて、ザギロンさんと初対面を
果たした。
……すごい筋肉質なボディだ。
「どうも……?」
少しオドオドしてしまった。
「(ブンッ!と腕をクロスして振り)
そんな元気のない声じゃあ、観客席から応援しても
聞こえんぞ!ほら、せーのっ!!」
「こんにちはッ!!」
……乗せるのも上手いのか、流石ファイターというかプロレスラーというか……なんというか。
「ガッハッハッハ!!やれば出来るじゃないか!
俺は【烈風の赤獅子】ことザギロンだ!」
自分で言うのか、と思いながらも、僕は紹介状を
手渡す。
「ふむ……この直筆サイン、そして判子。
間違いなく、我が筋友の女性オーガにして、
筋肉のライバルを誓ったザフィーラではないか!
それに、そのゴーグル!あいつの作ったものだろう。よく出来ているじゃないか!
そうそう、筋友と言えば……!」
…………数十分に渡る筋肉の話をされた。
ザフィーラとザギロンが同じメニューをこなしたら
僅差で勝敗がつくだとか、
タッグマッチをしたら連戦連勝だとか……
『ザギロンさん!!』
「……あぁ、すまん……語り過ぎたな。
ともかくだ!この紹介状には
【この子を鍛え上げてくれ】と書いているな!
ミッチリ鍛え上げてやるから、覚悟してくれ!」
……とまぁ、こんな感じでザギロンさんと
師弟関係になった。どんな訓練をするのだろう?
「よし!そうと決まれば早速修行だ!!
まずは……食だァッ!!」
…………えっ!?