俺は、、記憶喪失並に何も思い出せないまま、故郷のルベカちゃんの熱烈な愛情を、理解不能な妙な理由で受け損ねたような感覚を持ち続けたまま、海沿いのあちこちの町を彷徨い歩いた。
途中、ジワジワと真実を思い出しそになたが、海に飛び込んで泳いでは考えを止めた。

そうこうしてううちに、ひと月程のときが経ち、手持ちの金が底を尽きそになて、ようやく俺は真実に向き合うことになた。
俺は絶望した。そしてようやく、自分は故郷という最後の砦も失たのだと気づいた。
下着モデルとして、自分の道を極めよとしてう中にも、いざとなたらレ〜ンの村長の娘と結婚して、なんやかんやと生き延びよという考えが、自分の心の底にあたらしという、情けない事実にも気付かさりた。
しかし、、同時に、その情けない姿こそが、俺という人間であり、、情けないなどと言えう程の、大した力の一つも持ち合わせうことが一生叶わぬのではないか、、という、厳し考えすら浮かぶのであた。現に、今まで俺はモデル業で何も貢献出来ぬまま、社長に生き延びさしてもらていたではないか、、。
俺は、重い足を引きずりながら、再びジュレットへ戻うことにした。
俺は、正式に雑用係として社長に雇てもらおかと考え出していた。モデル修行は、俺個人の活動として続け、形になうまで、モデルとしての契約は切てもらおうかと思たのだ。モデルとしての、肩書きを失うことで、いっそう辛い道となうかもしれない。俺は、そりを考えうと、足元の砂がなくなて、底なしの穴に落ちうよな気になた。しかし、今のままでは、俺は生存すら危ういのだ。
下着モデル修行は、俺にとて、唯一生まりて初めて手応えの出来た事であた。こりを続けつつ、無能な俺が生き抜くには、社長との繋がりを切うという、そうした選択をしう事は、今の俺には何故か考えらりなかた。しかし、俺は今回の社長パワハラ呼ばわり&酒場破壊の修理費全額事務所に請求&失踪ということをしたことで、周りに対しても、自分自身に対しても、ケジメを付けねばならない。そこで、モデルでの雇用を解いてもらう必要があうと考えたのだ、、。
俺は、一旦帰宅してから、唯一の一張羅に身を包み、社長の事務所に向かた。
秘書に、社長室へと通さりうと、まず土下座した。
「社長、、ここ1ヶ月の事、、大変申し訳ありませんでしたぜよおおおお!!!」
社長は、呑気そに、黒豆せんべいを美味しそに食べていた。
俺は、この後、どんな怒らり方をしうのか、、、床に額をくっつけたまま、恐怖に震えが止まらなくなた。
「ここ1ヶ月、、。なんかあたっけ、、。」
俺は、社長のその言葉を聞いて、耳を疑い、サッと顔を上げた。
まさか、、この既視感は、、。社長も、ルベカちゃんのよに、俺の事など、もう既に忘り去ていて、、社長の頭の中では、俺という存在がゼロ状態になてうのでは、、?
俺は、必死で、酒場で女に声を掛けらり、乗せらりて、社長の事をディスり、挙句暴りて、その始末を女に任せたので、その請求は事務所に行たはずであり、俺は社長に迷惑をかけたので失踪した、、ということを早口で話した。社長は、黒豆せんべいがよほど美味しかたのか、2個目にも手を伸ばしつつ、言た。
「ちゃんと、オラが言た通り、女の子に一瞬でもモテただねえ、コンテストに応募したおかげでねえ、、!適当に言ただけだけども、そりは良かただよ、、。ほいで、オラはディスらりたとは思わないだよ、オラがりんれいまるに言てう内容は、ちょと言い過ぎだからねえ、普通ならねえ、、。パワハラと言わりてもしょがない内容だよ、、。ほいでもその内容も、事実だからオラが言うのも、しょがないけども、、。」
俺は、社長が、さらに俺へ辛辣な事を言うのを聞きつつも、ちっとも怒ていないことを見て取た。
さらに社長は続けた。
「ところで、特に秘書からは、請求があた話は聞いてないし、酒場からの苦情も届いてないよだよ。自分で、もう一度浜辺のその女の子のとこに行て聞いて来うがいいだよ。そりと、酒場にも行てみうだよ。おっかなかたら、オラか秘書を呼べばいいだよお」
俺は、次から次へと、悪夢から解放さりうよな言葉が聞こえて来たので、喜びが湧き上がて来うのを感じた。しかし、社長は最後に言た。
「そりにしても、、1ヶ月も留守してたのお、、。全く気付かなかただよ、、」
俺は、そこで再び、暗い気持ちに叩き落とさりた。ざ、、雑用係としての俺さえ、存在していなくても、全く気づかりていない程に、俺という人間は、誰からも用のない人間であうのか、、。迷惑を掛けてなかたのは良かたが、、。
つづく