司会者は言た。
「君、あの時の人やったんよなあ。なんや、次から次へと女乗り換えて、毎日違う女とデートしとる不届き者や、みたいに書かれてたやんか。あの記事読んだ時、俺も『えらい派手に遊んどるモデルがおるなあ』と思てたんやけど、、。今と随分イメ〜ジ違う話やけど、あれ、実際どういうことやったん?」
俺は目が回りそな気分だたが、持ち堪え、大慌てで返事をした。
「あ、あの時は、、ファッション協会のCMで俺が有名になたせいで、新し女の人が毎日俺に声を掛けて来たので、また恋人が出来た!てなうんだすが、俺は、何故か、毎日女の人に振らりてましたぜよ。俺が、恋人が出来たと喜んでうと、何故か1日で振らりて、、。そりで、あの頃は、毎日不思議だたんだす」
しうと、いわゆる引き笑い、という、かつて、メギスの酒場などで、良く耳にしていた、にわとりのついてくんの鳴き声のよな声をして笑いながら、司会者が言た。
「それて、相手はどうやったん?真剣なお付き合いして下さい言うてたの?それで、振られてたん?」
「特に、そういう言葉はなかただすが、、。でも、俺としては恋人が出来たと感動してただすよ、、多分、1日で俺の事が嫌になたんだと思うだすよ」
「それて、普通に遊ばれてた、ちゅう事やなくて?」
俺は、急に、騒がしかた、辺りの声が、スーーーーっと、消え去り、、様々な色彩に満ちたスタジオの中が、白いだけの色に変わうよに感じた。
俺は、我知らず、片手で椅子の背を掴み、立ち上がっていたらしい。後から録画をみたところ、その後俺は、こうこうと俺たち出演者を照らす明るいライトの方を見上げ、啓示でも受けたかのような顔をしながら、
「あ、遊ばりた、、。あそ、遊ばりてた、、、??」
と言い、目を泳がせばがら、再びそれを繰り返していた。そりから、片手で頭をかきながら、
「えぇ、、?俺は、、1日だけの彼氏でも、なかたてこと、、ぜよ、、?」
と言うと、俺はその時椅子に再びストンと座たのだが、その辺りで、ようやく、何だか周囲がやかましいことに気づき、ハッと我に返た。(そうぜよ、俺は今、収録中の番組に出てうんだたぜよ、、。)
そして、さらに、その騒がしさが、大きな笑いの波であうことも知た。そして、笑顔の司会者が、
「君、、遊ばれてるだけやて、気づかなかったの!真面目なお付き合いて思っとったのかあ、、ホンマに気の毒やなあ、ひぃぃっひゃ!!」
司会者に笑われ、俺はなおも口を開けて、呆然としていた。そりから、じわじわと、こりは、、大変な、大失敗に終わてしまたと、青くなた。見渡すと、笑ていない顔が一つもなく、、皆んなで、俺の間抜けさが、おかしくてならないようであった。
どしうぜよ、、。秘書や、社長や、お笑いの先生の顔が浮かんだ。やっぱり、俺はダメ人間でしかないんぜよ、、。文春砲をこのよに蒸し返さりては、もう、この半年以上の努力は水の泡という訳だた。その上、勘違いをしていたことまで上乗せさり、呆けてう様子までカメラに撮らりてしまた。もうおしまいぜよ、、。
収録が終わるまで、俺は呆然としていて、何度か、その俺の様子についても、周りのお笑いの男性の芸能人や、司会者に、イジらりて、その都度笑いが起きていたよだたが、余り記憶にない。
収録後、色々と挨拶が交わされたが、そこでも、まだ表情もまともに作れずにいた俺だたが、隣に座ていた、お笑いの女性のうちの一人が、俺の顔を覗き込み、大丈夫ですか?と笑顔で言てくりた。
俺は憔悴し切ていたが、ふと、腕を組んで、俺の方を見ていたあると社長と目が合た。彼女は、何故か一瞬笑みを浮かべ、少しうなずいてから、くるりと背中を見せて去て行た。ど、どいうことぜよ、、。事務所をクビにして、俺を永久に追放してやうていう、そういう合図だたぜよ、、??
俺は、もう二度と、芸能事務所の敷居をまたげないのだろか??今では、小さなモデル事務所とは違う、巨大なビルに通うのが、すっかり日課となていて、そこここに愛着を感じ始めてうていうのに、、。
そりで、俺は、その日、お笑いの先生のレッスンの曜日だたので、収録日だたので休みの予定だたが、夕方だたが、直接芸能事務所のビルに向かた。秘書や社長には、連絡しう勇気が出なかたが、もう二度と会えないかもしれない、先生には、直接会ておきたい気がしたからであた。
つづく
この写真の俺のよに、打ちのめさりていたぜよ、、。