
『じゅうべえ…どうしたのだ?』
【おぉ…大殿…】
【拙者に迷いが生じてしまい…どうにも…】
『迷い?』
【はい…】
【殿のもとに仕官するため、見初めておった娘を、置いてきてしまいまして…】
【最近頭から離れないのでごさいます…】
【修業が足らず申し訳ござらん…】
『……………』
『………じゅうべえ。』
『会いに行ったらどうだ?』
『俺にもわかるぜ、その気持ち…』
『俺も、女を連れて行くことは 足手まといになると思い、別れを告げて今に至る…』

(ごめん…)
(きっと強くなって 迎えにくるよ…)
《約束よ…》
『………でもな、足手まといになるどころか 今まで彼女がどれだけ サポートしてくれてきたのか、痛感したぜ。』
『彼女の優しい笑顔、温かい言葉に癒されていた…』
『それが当たり前になってて、いざ居なくなると ポッかり穴が空いたようになってな…存在の大きさに気付かされたよ…』
『知らない間に 成長させられてたんだ…』
『………でもな、、、』
『彼女は…もう…』
『……………』
【殿…】
『じゅうべえ!後悔する前に、行ってこい!』
『こっちのことは気にするな!!』
【………殿。】
【はい!ありがたき幸せ!】
【ありがとうごさりまする!!!】
大殿は寛大だ!
殿!拙者は一生ついてまいりまする~~っ!!!
うぉ~~~~~っ!!
しかし、殿の奥方は…
…………やはり。お亡くなりに…
無念でござったろう…
殿の お気遣い無駄にはせぬ!!
…………一方そのころ…
『はぁ……』
『どうしちまったんだい?何度見ても全く別人じゃないか…声かける勇気もないよ。』
『一緒に連れていけばよかった…』