7月26日と28日に歌イベを行いました
「うたかた」の、せいです。
お越しいただいた方、応援してくださった方
画面の向こうで一緒に楽しんでくださった方
ありがとうございます。
今回の2曲はボカロ鏡音リンレンの歌で
ひとしずく×やま△の作品
『からくり卍ばーすと』と
『Re:birthed』です
奥の深いストーリーがあるので曲としては難解だったと思います(^ ^)
でも、深く考えなくても
「なんか、かっこよくて切ない」が伝わればそれでいいかと。
好きな曲なのでやっちゃいました。
曲の動画を見てもわからないけど気になる最後。
二人はこの闘いのあとどうなったのか…
それを小説から抜粋してここに載せます。
そのままではなく、
「僕」の側から見た形で描いていますが…。
よければもう一度、動画を観てからお読みください。
人類の希望が託されている研究所を守る闘いから3カ月。
テロ組織紅椿のボスを、研究所の最深部で捕らえることができ
僕たち白狼の「一応の勝利」という形で闘いは終結した。
被害は甚大で、白狼も一時は壊滅かと思われた。
今は、研究所の博士たちのおかげで
瀕死だった仲間たちも徐々に回復をみせている。
今、僕の前には死んだように眠り続ける少女がいる。
…僕は結局、彼女を最後まで倒すことはできなかった。
遠い昔にあげた玩具の指輪を
凛はまだ大事に持っていてくれた。
あの対峙で、凛は活動限界ぎりぎりのところで停止し
ヒト型からくりの貴重なサンプルとして捕らえられた。
今まで彼女がしてきたことは、決して許されるものではないが
被害者としての側面と貴重な素体であるということが考慮され
監視付きで研究所に保護されることになった。
博士によると、凛の精神は極度のストレスに晒され続けた状態で
結果、殺戮兵器としての「椿」が二重人格として形成されたと判断された。
幼い頃、紅椿に攫われ、機械に体を作り替えられてしまい、
支配的に使われた。その被害者であると。
だが、凛はしきりに「何も知らないくせに」と言っていた。
確かに僕は何も知らない。知ろうともしなかった。
凛が今まで、何を信じて、何のために闘っていたのか。
今度こそ、目を背けずに知らなければならない。
「凛…」
僕は凛の右手を両手で包み込む。
僕たちの手は、互いを悪だと罵って殺し合い、
己の信じた正義をぶつけ合うために使った。
失ったものは大きく、凛がやったことに対する怒りが消えたわけじゃない。
だが、だからといって争い続ける前に、
そうなってしまった互いの心情や理由を知らなければ
前に進めない…そんな気がする。
ぴくりと、握った先の手が動いた気がした。
僕はおそるおそる、うっすら開いた凛の紅い目を覗き込んだ。
握った両手が、僅かに震え出す。
「……れ、ん?」
覚醒したばかりの凛が、僕の顔を見てぽつりと呟いた。
…凛が目覚めたら、何から伝えようかとずっと考えていたのに、
いざとなるとまったく言葉が出てこない。
僕は涙を流しながら、取ったままの凛の右手を
さらに力を込めて丁寧に握り込んだ。
すると凛も、弱々しくだが、しっかりと僕の手を握り返してきた。
まだ、第一声を決めかねている。
口を開けば、悪態をつかれるかもしれない。
どうしてもわかり合えないと言われるかもしれない。
それでも…。
傷つけ合い、否定し合った自分たちを
二人で振り返るための時間が
まだ残っている!
ずっと掴めなかった、あの小さな手の温もりを
今度こそ、この手で掴んでいる。
僕は精一杯の笑顔を浮かべて、口を開いた。
あ…長くなっちゃった。
ま、そんな話です。
気になってた二人のその後、ちょっとはスッキリしましたか?
では気をとりなおして裏話といきましょう!
まず、この衣装。
作って、着てみてひとこと。
「暑っ。暑苦しいよね。夏に着るもんじゃないよね。」
でもこの曲がやりたくなっちゃったんだから
仕方ないか…(^ ^)
ひととおり定型仕込んで、歌ってみて
かっこよさにほれぼれして
「こんな曲やれるのオレたちしかいないよね?」
「っていうか、こんな曲やろうとするの
自分たちしかいないんじゃない?」
「それもそうか…」
あっはっは( ̄▽ ̄)
途中の台詞を考えつつ
「今回、いつも以上に歌劇っぽいよね。」
「過激な歌劇?」
………うーくっくっくっ(⌒▽⌒)
はい、そんな感じでした。
皆さんに楽しんでいただけたらなによりです。
これにて第10幕
『からくり卍ばーすと』と
『Re:birthed』は終幕となります。
あと一週間くらいは定型残ってる予定なので
観れなかった方
ストーリーを見てもう一度観たいと思ってくださった方
おりましたらお声をかけてください。
ここまでお付き合いいただきありがとうございます。