むかしむかしあるところに
センスがずば抜けているおじいさんと
特に家族でもないけど話の都合上、一緒にいるおばあさんがおりました
おばあさんは川へスイカを冷やしに
おじいさんは山へスイカを冷やしに行きました
おばあさんがスイカを冷やしていると
川上からどんぶらこ、どんぶらこ、と流れてきました
おじいさんでした
おばあさんは流れてきたおじいさんを拾うと
ちょうどスイカが冷えていたので
家に帰ってスイカを食べることにしました
家に帰るとおじいさんは持っていた斧でスイカを一閃、
なんと中から女の子が出てきました
おじいさん達はスイカから生まれたこの子に
ドン・ブラ子と名前を付け育てることにしました
すくすくと成長しているブラ子ですが、ある日こんなことを言い出します
「おじいさん、おばあさん、今から鬼退治に行ってきます」
「おお、それは勇ましいことだ。コレを持っていくといい」ガサゴソ
そう言って懐から何かを取り出すおじいさん
「もしかして、これは・・・っ」
「そう、『君タンゴ』ワシのオリジナル曲」
カセットテープでした
「・・・」
「では行ってきます」「行ってらっしゃい。気を付けてね」
鬼ヶ島へ行く道中、犬と出会います
「犬さん犬さん、鬼退治についてきてくれないか?君タンゴもあるよ」
「嫌です」
猿と出会います
「は?」
キジと出会います
「無理」
こうして鬼ヶ島へ向かうブラ子ですが
一人では分が悪いと、作戦を考えます
踊りが好きな鬼達に、友好の証として君タンゴを贈ることに
「へえ~、『君タンゴ』?良さそうだね」
「オレ、タンゴ得意だぜ!」
興味を惹かれた鬼達が集まってきます
「ようよう、聴かせろ聴かせろ」
「それじゃいきますよ~」ポチッ
~♪
(バラード曲・・・)
鬼達は突然の君タンゴに大混乱
(タンゴなのになぜバラードなんだ・・・)
おじいさんのセンスはずば抜けていました
踊るつもりだった鬼達も、なにがなんだか分かりません
その隙を突いてお宝を奪い取ることに成功したブラ子は
鬼達に気付かれる前に逃げ出すのでした
「シャアッ!!」
こうして一晩でお金持ちになったドン・ブラ子はドルワームにドン家を立ち上げ

建築一族ドン家の始祖となるのでした
めでたしめでたし