4月〇日 晴れ
今日も外敵はやってこない。平和な一日が続く。剣術の稽古に精を出した。
5月〇日 曇り
さっき、新人の大魔王が来た。頑張って魔瘴塚を浄化している姿が微笑ましい。でも、俺には見向きもしなかった…。愛用のサーベルに磨きをかける。平和な日々が愛おしい。
6月〇日 雨
今日も魔界の空は気まぐれだ。ザハディカル岩峰の隙間から覗く晴れ空は、梅雨の湿り気に隠れてしまった。愛用のTシャツが乾かなくて、困る。静かで穏やかな日々が続く。
7月〇日 晴れ
ようやく晴れ間が戻ってきた。牙も爪もサーベルも、キンキンに研ぎ澄ませてある。愛用の青いTシャツを着て、ザハディカル岩峰の散歩に出かけることにする。…でも、誰も来ないんだよなぁ。願わくば、この平和がいつまでも続かんことを。
7月10日 曇り
魔界から冒険者が居なくなった。のみならず、世界が変にでんぐり返ってしまっている。上空で眼鏡の茶髪の優しそうな男のポリゴンが、「メンテ、メンテ」と喋ってる。まあ、これはたまーにあることなのだが…なんだか変に胸騒ぎがする。今日は今にも降り出しそうな曇り空だ。あの空に晴れ間は戻るだろうか。
7月11日 血の雨
なんだって言うんだ、チクショウ!仲間が次々倒されてゆく。突然大量の冒険者が押し寄せて、俺たちを根こそぎ倒してしまいやがる。かろうじて逃げた奴の話では、やられた奴らは皮を剥がれて、バザーに売り飛ばされているという。磨いたサーベルも尖らせた牙も通用しない。瞬殺だ。空はあんなに晴れているのに、俺たちの肌は決して乾かない!岩と土埃の臭いに混ざって、生ぬるい鉄の味がする。いやだ、まだやられたくない…俺にはまだ、まだやりたい…とが…!
ついに…冒険者が…ってきた…もは…こまで…後…頼ん……
>さんぞくウルフ・強は 宝箱を 落としていった
>冒険者は 幻獣の皮 を手に入れた
…と、言うわけで今回は爆上がりした幻獣の皮のネタで、さんぞくウルフ・強の手記という設定の書き散らしでした。今まで見向きもされなかったモンスターや素材がアプデで高騰することってありますよね。バトルをあまりしないドレア勢や金策勢にもアプデは大事件なのです。
今週末の三連休は盗み金策でもしようかなぁ
ではでは、今回はこの辺で。
サクラでした。