むかしむかし、アストルティアの片隅に真円堂というお堂がありました。。
このお堂では毎年、話題が無くなる時期になると大火が起こり、多くの炎上者が出るため、周囲の村人たちは大変困っていました。
さてこのお堂には、緑のプクリポとウェディの夫婦が住んでいました。
二人は村の有名人で、それ故にやっかみもあるものの、夫婦は毎日仲良く幸せに暮らしていました。
そしてまた、今年も炎上騒ぎがありました。
緑のプクリポは慣れたもので、平然とブログを更新しています。
「『いやーびっくりしちゃいましたよおおぉぉぉ!これからは気をつけますね!応援よろしく!」』っと…」
それを見ていた嫁のウェディが言います。
「はー、もっと贅沢したい。おらアフィまんまを食いてえなあ…」
アフィまんまとは広告収入で得たお金で食べるご飯の事で、とても美味しいのです。
緑のプクリポは広告収入がかなりありましたが、それ故に年貢も多く要求されていました。
「そんな事言われても年貢で随分取られますよおぉぉぉ…あ、待てよ、いい考えがありますよおお!」
緑のプクリポは庄屋さんに内緒でこっそりと法人化したのです。
これでかなりの部分を経費に回せます、これはうまい。
こうして緑のプクリポ夫婦はアフィまんまをたらふく食べることができるようになりました。
「さあ、今夜はアフィまんまですよおおおお!」
「ありがとう、アフィまんまは美味しいなあ」
さて、庄屋の家ではプクリポが稼ぎまくってる事を既に気がついていました。
お金持ちの庄屋にとっては犬のエサほどの量で、たいした物ではありませんので黙殺しておりましたが、一応、気にはしていたのです。
ある日、上機嫌になったウェディはツイッターに出ていくと、楽しそうに歌いながらマリつきを始めました。
♪トントントン
♪おらんちじゃ、おいしいまんま食べたでな
♪アフィで稼いで法人化
♪トントントン
♪これはうまい!
♪トントントン
ウェディの歌を近くに住んでいた珍宝民が聞いていました。
「変じゃなあ、緑のプクリポはあくまで個人サイトのはずなのだが…これはやばいんじゃないかのう」
やがてまた大火が起こりました。今回は他の村も巻き込む大火事になってしまったので村人も庄屋も慌てています。
「いったいこの火事の原因は誰なんじゃ!」
庄屋は腕組みをしながら怒っています。
「ここは一度、真円堂を潰さねばなるまい」
その夜、緑のプクリポとウェディが食事をしていると、
ドンドン! ドンドン!
だれかが、戸をはげしくたたきます。
「緑のプクリポ! プクリポはおるか!」
「へい、どなたで?」
「おぬしは先日、法人化をしたであろう。嫁が歌った手マリ歌が証拠じゃ」
こうして真円堂は取り壊され、ウェディは独りぼっちになってしまいました。
何年か経ったある年の事、一人の猟師が雀を撃ちに山へ入りました。
そして雀の鳴き声を聞きつけて、鉄砲の引き金を引きました。
ズドーン!
見事に仕留めた雀を探しに、猟師は草むらをかきわけていってハッと足をとめました。
撃たれた雀を抱いて、ウェディが立っていたのです。
「雀よ、お前も鳴かずば撃たれまいに」
ウェディの残した最後の一言が、いつまでも村人のあいだに語りつたえられ、それからその土地ではアフィサイトという規約違反は行われなくなったという事です。とっぴんぱらりのぷう。