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ジュセ

[ジュセ]

キャラID
: XZ412-052
種 族
: プクリポ
性 別
: 女
職 業
: ガーディアン
レベル
: 136

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ジュセの冒険日誌

2015-10-13 22:09:33.0 2015-10-13 23:25:00.0テーマ:その他

【ジュセの日記】 8/16 訪問 (2/2)

前回の来店時、会計が済んだ後お母さんが消えていった場所に小さな居間があった。
「狭くて悪いな。」
「うちも狭いですから。落ち着きます。」
私達は少し変色した座布団に腰を下ろした。
「おーい、母ちゃん。茶もってきてくれよー。」
マダラキさんはお母さんに呼びかけた。だが、返事は無かった。
「…怒ってらっしゃるんですかね。前回もあんまりいい顔されなくて。私が余所者だからでしょうか…?」
私は不安になって聞く。
「はは、母ちゃんはいつもあんなだよ。怒ってるわけじゃない。ほら、耳を澄ませてみな。」
キッチンからガタゴト音が聞こえる。どうやら準備をしてくれているようだった。
私はほっとした表情で、マダラキさんを見た。
「しかし日頃、魔物をバッサバッサやってる奴がこんな小さい事を気にするってのも、面白いな。」
「…まぁ、この仕事を始めたのは、人付き合いが少な目だからというのもありますから。」
「なるほどな。ま、そんな感じはしてたが。」
マダラキさんは悪戯っぽく笑った。



「マダラキさんはお母さんと2人暮らしなんですか?」
2つの履物が目に留まり、聞いてみる。
「ああ、今はな。前は彼女が居て一緒に暮らしてたんだが、今じゃ悲しい事に、しわがれた婆さんと2人っきりだよ。」
「ここで暮らしてくれと頼んだ覚えはないよ。」
突如後ろからお母さんが現れ、お茶とお菓子をぶっきらぼうに置いていく。
「あ、ありがとうございます。」
私はお礼を言うも、やはり返事は無い。
「まったく、もう新しい彼女を連れ込むなんて。おまえも薄情になったもんだね。」
「違うって母ちゃん。この子…ジュセはただの仕事仲間だよ。」
「あの子の時もそう言ってたきがするけどね。」
お母さんはため息をつき、私を見た。
「小さい姉ちゃん。あんまり無理はするんじゃないよ。」
「は、はい。」
何がかはよく分からなかったが、お母さんはそれだけ言うとキッチンへと戻っていった。
「ったく。客の前くらい、もーちょい愛想良くできんもんかねぇ。」
マダラキさんは、お母さんに聞こえるようにわざと大きな声で文句を言った。
「彼女さんも、結構苦労されてたんじゃないですか?」
「いやいや、とんでもねぇ。アンタとはだいぶ違って、気の強い女でな。母ちゃんとも対等に言い争ってたよ。」
「そうなんですか。今、彼女さんはどちらに?」
「死んだよ。」
「……!」
沈黙の時間。
私は、余計な事を聞いてしまったと後悔した。
「…ふう、ちょっと昔話に付き合ってくんねぇか。」
私は黙ったままうなずいた。



「アイツは俺の先輩で、めちゃくちゃ強かった。性格もキツいし、"鉄の女"なんて呼ばれてたよ。俺はというと、当時は落ちこぼれでな。アイツはそんな俺を見かねて、よく特訓してくれたよ。キツかったが、嫌な感じはしなかった。いつか肩を並べられるようになれたらって思って、頑張ってたよ。」
マダラキさんは、此処ではない何処かをを見つめながら話す。
「互いのどこに惹かれあったのか未だに分かんねぇが、俺達は付き合う事になった。"鉄を砕いた男"なんて、仲間にからかわれたっけな。戦いの腕も、アイツのお荷物になんねぇぐらいには上達したよ。…思えば、あの時が一番幸せだったな。」
この遠い目には見覚えがあった。一緒に討伐をした日の、昼食時。パンを齧っていた時の目だ。
「ある日、俺達はこの辺りに巣食う怪鳥の討伐を命じられたんだ。…あの時俺は調子づいていた。そろそろアイツを追い抜いてもいいんじゃないかって思った。自分の女に守られるなんて、恥ずかしかったからな。」
視線を湯呑に戻すと、お茶を口に含み、大きなため息をつく。
「俺は目論見通り、アイツを出し抜いて怪鳥を討伐することに成功した。俺は遅れてきたアイツに勝ち誇った。…だが、怪鳥は死んじゃいなかった。最後の力を振り絞って、突っ込んできたんだ。」
急に目が据わる。
「そしてアイツは俺を咄嗟に庇って…。」
「も、もういいですよ。落ち着いてください。」
私は湯呑を割れんばかりに握りしめるマダラキさんの手を制止した。
「…すまねぇ。」
マダラキさんは我に返って、手を離した。
「俺は救いようのない馬鹿だよ。ジュセ。アンタも守りたい奴が居んなら…無茶だけはするな。幸せなんてのは、ちょっと欲をかくと一瞬で消えちまう…脆いものだからな。」
「はい…。」
慰めの、気の利いた言葉が出てこない。
辛い話を聞いておいて、何もしてあげられないのがとてももどかしかった。



「…おっと、もうこんな時間か。長い事引き止めちまったかな。」
「…はい、そろそろ失礼します。」
私はその場に居づらくなって、マダラキさんの言葉に飛びついた。
今思えば、私に気を使って言ってくれていたのかもしれない。
帰り道、私は逃げたような気がして自己嫌悪に陥った。
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