「子供にも遊んでもらいたい」という理由で実装された、利用券を必要とせず無料でプレイできるキッズタイム。これは堀井雄二さんによる提案で、詳しくは任天堂の「社長が訊く」シリーズのインタビューで今でも読むことができます。
そのキッズタイムですが、2026年6月25日をもって終了することとなりました。13年続いたサービスで、終了する理由は、「サービス開始当初、対象としていた未成年のお客様の多くがすでに成人されているであろうこと」「2012年当時と比較し、継続契約を行うサブスクリプションサービスが一般的になったこと」「調査の結果、キッズタイムをご利用いただいているお客様の多くが成人であったこと」の3点を挙げており、「当初の目的を達成し、役割を終了したと判断」とのことです。
ドラクエと子供。
大人になってからドラクエ10を始めた方も、ドラクエ自体を好きになったのは子供の時にプレイしたから、という方が多いのではないでしょうか? ファミコンのドラクエ3だったり、その世代の子供が親となり、ニンテンドーDSのドラクエ9で親子で一緒に、など。
ということは、任天堂のゲームのように、ドラクエもまた、子供でも楽しめるゲームであるわけです。
ああ、それなのに! その子供を切り捨てるかのような、キッズタイムのサービス終了。「当初の目的」というのは一体何なのか、子供向けから大人向けのゲームに変えていくつもりだったというのであれば、私は聞いたことがありませんが、愚の骨頂に思えてなりません。
そもそもドラクエ10が大人向けのゲームなのかと言われれば、私には全くそうは思えません。ドラクエ10はとにかく時間がかかり過ぎるゲームで、使える時間が限られている大人には不向きなゲームバランスになっています。一部は別料金を払うことで時間短縮が可能ですが、お金で解決させるというのは、もはやゲームではありません。
子供向けでもなければ、大人向けでもない、では、どのような人向けかと言うと、ネット依存症者向け、というのが一番しっくりときます。私の印象では、バージョン2辺りからそういう方向性に変わっていったと記憶しています。
ああ、なるほど! そんなゲームであるならば、子供には触れさせない方がいいでしょう。キッズタイム終了で子供をドラクエ10から完全に排除して、四六時中ドラクエ10に没頭しているような大人から子供を守ろうというのであれば、私も大賛成です。
ちなみに、私がドラクエ10で子供を意識したのは、2回だけあります。ひとつは、Wii版のベータテストの時で、小学生の女の子とパーティーを組むことがあり、聞いてもいないのに通っている学校の名前を平気でチャットで話して、「個人情報は話したらダメだよ」と注意はしましたが、驚かされました。もうひとつは、フレンドの子供も遊んでいるということで、バージョン2の頃にアイテム課金が実装された時に、「これ、買ったよ」なんて言ったら、その子供も欲しくなるかもしれないと思い、そういう話は一切しないようにしたことですね。
親子ならまだしも、見ず知らずの大人と子供が一緒に遊ぶなんて、リアルでは絶対にさせないわけで、チャットで交流を持つことができるドラクエ10で「子供にも遊んでもらいたい」という理想は、最初から間違っていたのかもしれません。