冒険者の皆様、こんにちは。
先日、「真やいば成功率アップの効果は+30%加算である」という記事を投稿しましたが、一部のデータに違和感が残っていたため、さらに精密な追加検証を行いました。
その結果、前回の仮説は誤りであり、DQXでよくある「乗算補正」の可能性が高いことが分かりました。 お詫びして訂正するとともに、最終的な結論をご報告します。
最初に結論を述べます。片手剣(戦士)150スキルの効果は「成功率を1.5倍にする(乗算)」である可能性が非常に高いです。 真やいば限定ですが、ムチの180スキルなどにある「状態異常成功率+50%」とほぼ同じ仕様だと思われます。
検証の経緯
検証はサブキャラのユズリハ女史(DY858-486)にお願いしました。彼女は戦士Lv93、技巧宝珠なしの状態です。相手はさそりばち・強です。
まず、スキルの効果量を浮き彫りにするため、きようさを極端に下げて検証を行いました。

【検証条件1】 きようさ:132(盗賊職クエ済のためこれが限界)
試行回数:100回
結果:100回中、85回成功(85%)
【検証条件2】 きようさ:340
結果:100回中、97回成功(97%)
当初、私はこれまでの定説であった「基礎成功率45%+きようさ補正」という計算式を前提に考えていました。 ここから「乗算ではきようさ340で失敗することの説明がつかない(100%を超えるはず)」「スキル効果は+35%~+40%ではないか?」と推測しました。
しかし、仮に+35%だとしても実測が上振れすぎており、数値的にもキリが悪く違和感を覚えました。 そこでVer.6.5前期のアップデート情報を精査し直したところ、「成功率の振れ幅撤廃(”上振れ時に統一”)」という仕様変更を見落としていたことに気づきました。
以前は成功率の初期値が40%~50%のランダムだったのですが、この仕様は6.5前期に廃止されました。その際「基礎成功率45%+きようさキャップ25%+宝珠30%で成功率100%」というキリの良さから、基礎成功率が中央値の45%に統一されたとの誤解が生じていたのだと思われます。現在は「基礎成功率50%」が正しい条件となります。
基礎成功率を「50%」としてデータを再検討すると、以下の2つの説が浮かび上がりました。
・加算説 (+30%):成功率に固定で30%を足す。
・乗算説 (1.5倍):成功率を1.5倍にする。
各説について、理論値は以下の通りです。
きようさ132: 加算説 82% /乗算説 78%
きようさ340: 加算説 95% / 乗算説 97%
検証1(実測85%)の95%信頼区間が「78%~92%」ですので、どちらの説も矛盾がなく、これだけでは判別できませんでした。
白黒つけるため、「加算ならミスが出るが、1.5倍なら必中になる」というギリギリのラインで追加検証を行いました。
【検証条件3】 きようさ:380(スキル無し成功率67.5%)
加算説では成功率97.5%(50回に1回くらいミスする)
乗算説では成功率101.2%(絶対にミスしない)
結果:120回連続で成功
加算説に基づくと120回連続で成功し続ける確率は5%を切るため、p<0.05ゆえに加算説は統計的に棄却されます。 ゆえに、乗算説であると判断するのが自然です。
最初に誤った結論を出してしまった理由は、最初の「きようさ132」での実験結果が運良く上振れしすぎていたからではないかと考えます。 きようさ132での理論値は78%ですが、実測は85%でした。 理論値より7%も多く成功したため、計算上「加算の方が合っているのでは?」と錯覚してしまいました。しかし、サンプル数を増やして検証した結果、高きようさ帯での挙動が加算説と合わないため、低きようさ帯のデータは単なる確率の偏りであったと判断できます。
まとめ
片手剣スキルの「真やいば成功率アップ」の効果は【乗算1.5倍】である。
宝珠補正は乗算されない(枠が異なる)ことを考えると、現在の真・やいばくだきの成功率の計算式は以下のようになります。
[基礎50%+きようさ補正(最大25%)]×1.5(片手剣スキル)+技巧宝珠30%=最大142%
大辞典wikiの記述もこの検証を元に書き換えています。 さらなる検証データ(特に,きようさ380付近のデータ)をお持ちの方や、誤りを見つけた方は是非コメントお願いします。
検証に協力してくださった1000体を越えるさそりばち・強の皆様、統計分析を手伝ってくれたGeminiに感謝申し上げます。
片手剣戦士の皆様、これからは「基礎成功率が高くなった上、スキルで1.5倍も盛られている」と自信を持って真やいばを放ってください!
ああ、外れた……(>_<)