こんにちは!こんばんは!ごんざれすだぜ!
突発的に発作的に痙攣的に昔語りをする男!それがごんざれすだぜ!
今回ご紹介するのはこちら!
天知未来シリーズ
主人公の路上占い師である天知未来さんが様々な怪事件を解決する探偵物な小説なんだぜ!?
作者は田村純一さん
プレステ全盛期にゲームのシナリオとかやってたらしい(詳しくは知らないズラ)
天知未来シリーズは3作品あります
未来さんの住む町で起こる様々な事件を描いた
愉快な奇術師
その後を描いた
沈黙の隠者
舞台を埼玉から北海道に移した
愚者
主人公の天知未来さんはまだ若くて(年齢的には高校生位)両親を失い頼る親戚もおらず路上占い師で生計をたてております
作品のタイトルを見ればわかる通りタロットカードが作品全体に大きく関わっております
もちろん天知未来さんの占う方法もタロット!
彼女と探偵さん(名前忘れた)のバディ物でもあります
こちら探偵物ではありますが、かなりオカルトめいた部分が多くて、一作目での解決事件の解決の仕方など「えぇ!?」となりかねない塩梅です
ごんざれす的に印象に残っているのは、一作目ですな
埼玉県のある町で起きる様々な事件、それも殺人事件やストーカーなど一見関連性のない事件達には実は何かしらの共通点がありまして、それを天知未来さんと探偵さんが解決するのです。
しかし、この作品が一筋縄ではいかないのが犯人をやっつけたから良かったね!おしまい!とはならない所です
二作目の沈黙の隠者の冒頭で前作の犯人がえらいことになります
そしてそのきっかけを作った天知未来さんは自分の能力とそれによる人の人生を大きく狂わせた事に精神的にダメージを負います
そんなご都合主義に逃げない作風がごんざれすのストライクゾーンにはまって大好きなのです
人が人を傷つける、と、言うことはその場その場で溜飲が下がるとか
あーすっきりしたぜゲラゲラ
では済まされない
下手したら相手の一生を狂わせる
とガツンと突き付けてきます
登場人物達はそれぞれ図らずも誰かを殺し
あるいは何かの事件により世間からバッシングされて自殺したり
天知未来さんを含めて恐らく一生苦しみ続けることでしょう
例えばゲーム、オンラインであれオフラインであれ
その世界の中でストーリー上、あるいはシステム上誰かを殺したり傷つけたりすることもあると思う
バイオレンスなゲームなんて吐いて捨てるほどある
その中でなら良いかも知れない
現実は違うよね
自分はストレス発散してすっきりするかも知れないが
相手も人間であって、あなたの知らない誰かに愛されているのだと、誰にもそれを踏みにじる権利も自由もないのだと
そんな事を教えてくれる作品なのです。