いきなり上司から〇〇へ行ってくれと頼まれた
電車は苦手なのだが渋々承諾する
駅へと通ずるエレベーターは曰く付きだ、俺ひとりのはずなのに扉のガラス面には背後に誰かが立っているのが見える
〇〇行きの電車も俺ひとり、本来は回送てのか?乗客がいないらしい
ガラガラなのにシートを使わずドアーの側に立っているとやはりガラスには誰かが写っている
不思議と恐怖を感じない自分に驚いていると並走する電車がいた
ホームに着いた俺は並走していた電車へ向かう、今の車両が目的地に着くか少し不安になったからだ
「すみません」話しかけるよりも先に乗客は応じる
「あぁ、〇〇行きの車両はこっちへ乗り換えですよ、不安になっちゃいますよね」ニコニコしながら応える
見回すと他の乗客もニコニコしている
「ありがとうございます」礼を言ってシートに座った所でドアーが閉まる
車内を見るとなんだかおかしい、なんだか嘘っぽいと言うかテレビドラマのセットのような作り物と感じてしまう
シートは向かって右にしか無いし、床もシートもペパーミントグリーンのカーペットのような物が敷かれている、こんな電車初めて見た
先程まで自分にニコニコしながら応対していた乗客達も関心を失ったみたいにこちらを見向きもせず、シートは随分余裕があるのに多くの客が地べたに座っているのも少し変だ
何かヤバい所へと迷い込んだろうか?カンが俺に知らせる…ここは危険だと
そこで目覚めた
夢、か…色々なストレスがこんな妙な夢を見せるのかな?
時計を見ると昼の3時、日曜だからとゆったりし過ぎか
麦茶を飲みに台所へと向かうと、そこには………
ニャー!