■4章 『ハウジングイベント』を売らない
オムニバス形式への変更で、乗り物ハウジングの素晴らしさを各人が存分に発揮できるようになりました
しかし、それだけでは他のイベントとの差別化を図れません
では、このイベントならではの魅力をどう打ち出すか
決起集会でそんな話をしていたとき、私とメンバーのざぶさんから、ほとんど同時に出た答えがありました
『キャッチコピーだ!』
作品そのものではなく、イベントの『ラベル』を変える
同じ乗り物ハウジングでも、『ハウジング見学会』として見せるのか、別の体験として見せるのかで、届く相手は変えられるのではないか
ハウジングそのものは各担当者に任せ、私はキャッチコピー含めたプロモーションを担当する
こうして、決起集会は幕を閉じました
さて、ハウジング好き以外にも刺さる『ラベル』とは何だろう
最初は、『ハウジング界隈に加え、その外の人達にも届けたい』と考えていました
しかし、ハウジング・ドレア・エンド――
アストルティアの中では、それぞれの界隈に属していても、その向こうにいるのは、同じ一人の人間です
それなら、そんな垣根を越えて、その“中の人”が
興味を持つものを考えてみよう
そこで思い出したのが、発足当初からこだわっていた『8月』という開催時期でした
8月は、一年の中でも特に多くの人が旅行に出かける時期です
一方で、物価高や円安もあり、以前ほど気軽に旅行へ出かけにくくなっています
旅に出たい…でも、なかなか出られない
だったら、アストルティアで旅する体験を届けよう
『ハウジングを見に来てください』ではなく、
『この夏、旅に出ませんか』と伝える
そうして決まったのが、『ハウジングトラベル』と
いうイベント名です
そして本告知のフライヤーには、こんな言葉を載せました
それぞれの想いを乗せて
物語は走り出す
さあ、一夜限りの冒険へ
この夏最後の世界旅行
ちなみに、『ハウトラ』という略称も考えていて、
メンバーと良いね!と言い合っていたのですが…イベント終了まで誰も使わなかったことは、ここだけの話です…

■5章 7つの家を、ひとつの旅にする
オムニバス形式への変更後、メンバーはそれぞれ、自分のハウジングとストーリーを磨き上げていきました
一方で、気になるのが、お客さんの目線です
一つひとつの作品の個性が強くなるほど、世界観も
物語も大きく異なる7つの作品を巡ることになります
それはそれで楽しいけれど、お客さんがどこを見て、どう楽しめばいいのか迷ってしまわないだろうか
それぞれの作品を活かしながら、お客さんが迷わないよう、1つのイベントとして楽しんでもらいたい
そこで、通常の司会ではなく、お客さんの目線に沿って話を進める案内役を置くことにしました
このイベントの名前は『ハウジングトラベル』
ならば、案内役は添乗員にしたらどうだろう?
実際に存在するツアーを模して、
形式は『ミステリーツアー』だ
次にどんな乗り物が現れ、どんな世界へ連れていかれるのか
次の目的地を楽しみにしながら7つの世界を巡ってもらう
そうすることで、それぞれの作品は独立した物語のままでも、お客さんにとってはひと続きの『旅』になる
こうして、世界観も物語も異なる7つの作品を、ツアーというひとつの体験でつなぐ構想ができあがりました