■6章 つながり始めた7つの物語
オムニバス形式への変更後、それぞれの作品は独立した物語として制作が始まりました
一方で、見学する順番にはこだわっていました
どの順番で巡れば、それぞれの物語を立たせたまま、全体として調和のある流れになるのか
何度も話し合い、住宅村の地形や土地サイズなども考えながら見学順を決め、メンバーにはそれぞれの場所へ引越してもらいました
制作が進んでいたある日、エリリンさんは、自分の水中遺跡を、見学順で前にくるサーマハイドさんの作品と上手く繋げられないか、ご本人に相談していました
エリリンさんは一貫して
『乗り物にはストーリーがある』ことを大事にしていました
ストーリーは独立したままで構わない
でも、前後のハウジングを事前に把握することで、
それぞれが自分の作品を作りやすくなるかも知れない
エリリンさんの様子を見て、リハーサルより前に、
一度みんなで制作途中の作品を巡る機会を作ることにしました
途中視察で実際に前後の作品を見てみると、そこから少しずつメンバーの作品に変化が生まれました
前の物語から受け取ったものを、自分の物語へ
そして、自分の物語から、また次の世界へ
一本の壮大なストーリーではありませんが、それでも独立していた7つの物語には、いつの間にかメンバーの力により、緩やかな繋がりが生まれていました
そして、その全てを受け止めるような、ざぶさんのラスト
この日、うしさんは欠席でしたが、後に話を聞くと、どうやら相当忙しそうな様子でした

■7章 別れと出会い
イベント開催まで、あと一週間
ここでメンバーのうしさんから、リアルの事情により、参加が難しいかもしれないという相談がありました
これまでも状況について相談してくれていたうしさんは、最後まで何とか参加できないかと模索してくれていました
私も、できることなら一緒に当日を迎えたい
最後の土日で何とか完成させる方法も打診しましたが、その土日すらログインできるか分からないとのこと…
このまま大変な状況の中で期待をかけ続けることは、ご本人にとっても負担になるかもしれない
最後は私から、今回の参加は見送ろうと提案しました
もっと早くオムニバス形式に切り替えていれば、違う進め方ができたかもしれない
今でも、反省は尽きません
それでも、これまで様々なアイデアでイベントを盛り上げようとしてくれたこと、最後まで参加する方法を一緒に考えてくれたうしさんには、感謝しかありません
さて、残されたのは一つの空枠です
これまでも不測の事態への対応は常に考えてきました
一か所を『運休』として、6つの作品で開催するか
それとも、座布団と料理を並べて、団体旅行の昼食会場のような一室を作るか…
そんなことを考えていたとき、ふと一人の名前が頭に浮かびました
マキナさんです
マキナさんはすでに、8月31日をもってアストルティアを引退することを発表していました
『ハウジングトラベル』の開催日は、8月29日
そしてこの日は、8月21日
本番まで、わずか8日しかない
その間にハウジング、ストーリー制作、その他提出物対応、ドレア、白チャット作成、リハーサル…
いや、さすがに無理ゲー過ぎる
ダメ元でのオファーでしたが、マキナさんは参加を決めてくれました
マキナさん加入は、ご本人からの提案もあり、『シークレットゲスト』という扱いにしました
その方がミステリーツアーにも合っているし、引退直前のマキナさんを集客の目玉にしたくありませんでした
こうして、ハウジングトラベルの最終メンバーが揃いました