ーーー某日大魔王城
あれはアストルティアでもっとも暑かった日だった。
我らが大魔王サマが涼しげな魔界に来るだろうと思い大魔王城で待っていた時のことだった。
オレガノ「いやー、最近どうよ?」
ジャンドガン「どうとは?」
オレガノ「警備するにも最近平和だから体が鈍って仕方ない 何か面白い話とかはないか?」
ジャンドガン「ふむ…そんな面白い話ではないが…」
オレガノ「お!なにかあるのか?」
ジャンドガン「ああ いや…我々はなにを警備しているんだろうなって思ってな」
オレガノ「? そりゃあ大魔王様やお妃様の警備だろ?」
ジャンドガン「だろ? だが 大魔王様もお妃様も普段は城にいないし いない時はヴァレリア様らが交代で城を警護している」
オレガノ「確かに…魔王ヴァレリア様は特に我々が守る必要ないくらい強いしな」
ジャンドガン「そうそう 特に魔王アスバル様の時は結界を張るから我々の仕事が完全になくなってしまう」
オレガノ「そうだな それにユシュカ様も適当に見えてしっかり仕事はするし 我々の仕事は確かにないな」
ジャンドガン,オレガノ「わっはっは!」
笑ってる場合か…
こりゃ定期的に防衛戦闘訓練をした方がいいと他の魔王と大魔王に提案してみるか
そんなことよりーーー
「おい お前達」
オレガノ「ユ、ユシュカ様!?」
ジャンドガン「すみません!私語が過ぎました!」
「いやいい 確かに平和になって退屈だしな それよりもーーー」
「お妃様とはだれのことだ?」
これが……後の歴史書に記される大魔王の乱こと
『正妻戦争』の始まりだとは夢にも思わなかった。