今日、我が相棒としばし別れの日。
次に会えるのが恐らく30日後・・・
Grand Seiko ~グランドセイコー~
私と人生を共に歩んだのは1999年。
当時私は自分へのご褒美にと高級腕時計を買うと決心。
その時に候補モデルは幾つかあった。
高級腕時計に興味を持ったのは今は絶縁となった
我が父がセイコークレドールを購入。
購入したのが大阪守口市京阪百貨宝飾売り場テラウチ。
父がクレドール購入した際対応して下さった
店長牧野様がとても紳士的だがアットホームな
優しき印象をお持ちになる販売者として一流人。
牧野様の人柄に惚れて、私もここでと決意。
そして1999年いよいよ購入。
候補はオメガかクレドールに絞ってたが、
ショーケースに輝きを放ってた商品に目が奪われた。
グランドセイコー。
すると店長牧野様がショーケースより一度はめて下さいよ!!!
!!!!!
惚れてしまった。
飽きのこない文字盤デザイン、
敢えてずっしりと重みのある重量感。
その中で一番惚れこんだと言っても過言ではなかったのが
秒針が1秒ごとにキッチリと静止する事。
結果キチっと完全に止まるまでの超精度を実現。
これは実際に目にしないとわからない。
だが少なくても私にはその拘りが即座に理解。
既に私のココロはグランドセイコーしかなかった。
そして私は時計雑誌を網羅し数々のモデルを見た。
その時グランドセイコー誕生40周年モデルがあった。
40周年を祝うアニバーサリーモデルが2つ出る!!!
一つはトップクラスの機械式腕時計モデル。
そしてもう一つが電池式クオーツモデル。
腕時計に限らずだがモノは上を見ればキリがない。
何処までが自分への分相応でありまた似合うのか?
ここにありきと私は今でも強くそれを思う。
確かに機械式はとても重厚で且つ黒の皮ベルトが眩しい。
だが機械式はさすがに高価で100万円で全世界100本限定。
一方クオーツは日常としても使い勝手も良く、
またクオーツとしての精度は世界でも指折クラス。
何とその精度は年差±5秒以内!!!
ベルトもステンレス故に普段の手入れも楽だ。
そして価格帯が私でも少し背を伸ばせば届く35万円。
こちらは全世界500本限定。
当時時計資金として20万は準備してたが、
まだ及ばなかった・・・
しかし既に惚れこんでいたモデルで尚且つ最新且つ
アニバーサーリーモデルの上にこれだけの日常に使い勝手の良い
モデルには恐らくもう出会わないだろうとさえ感じた。
早速テラウチの牧野店長様に電話で相談。
だがかえって来た返答がかなり雲行きが怪しい・・・
「大阪でも1~2本程度しか入荷出来ないので無理かも」と、、、
だが私はそのモデルへの熱き想いを語ると
彼もその想いに応えるべく「絶対なんとか仕入れてみせます!!」
それから約45日程度時が過ぎた。
私は半ば諦めかけていたところに牧野店長様より電話。
「遂に手に入れました!!!すぐにでも来て下さい!!!!!」
もう牧野店長様ですら少年のような嬉しいお気持ちで
私へ熱く話して下さいました。
そして運命の相棒が誕生した。
その時私は牧野店長様にこう言った。
「生涯この時計が使いモノにならないまでずっと愛用します。」
そしてクオーツ時計の電池寿命が約3年を境に、
私は相棒としばしの別れを喫し彼は岩手県雫石工房にて
分解オーバーホールを施してもらう事に。
実は高級腕時計やソーラー時計など壊れないという
誤った知識を知り込まれてる人がいるがそれは全くもって違う。
どんな腕時計でも駆動するゼンマイやバネ、それに潤滑油など
消耗品はへたるのが。
これを壊れてから修理に出すととんでもない金額になる。
それだけで腕時計何本買えるか?
こうならぬよう私は敢えてクオーツ時計の
電池寿命を目安に彼を雫石工房へ預ける事に徹底。
その甲斐あって1999年から24年の月日が経った今でも
現役故障もなく我が左腕を預ける最愛の相棒として
今尚私には切り離せない相棒として大活躍。
皆様にはどう感じていただけたのか?
カタチはどうあれあなたにもココロニヒビクアイボウが
そばにいてくれる事を願いたい。
草々 ニカヨニ・アラミス・ニカニカ拝