前回のおさらい
公式⑥ a√b±c√b=(a±c)√b 複号同順
↑a√b±c√bの√bをxとおくと、ax±cx=(a±c)x
ここでxを√bに戻して、a√b±c√b=(a±c)√bとなる。
↑少なっ!ってわけで今回も始めていきましょう。
今回でルートの範囲(中学3年生までの)は終了します。
残された公式はあと1つです。しかし、前回同様
ゆっくりやっていけるというわけではないので、
その点はご了承ください。
今回は分母の有利化についてやっていきましょう。
分母の有利化?何それオイシーノw
たしかに分母を有利化した方がその数字がどれくらいの値なのか
判断しやすいというメリットがありますね。
分母の有利化とは、分数において
分母にルートがある場合、分母のルートを
外して等式を作ることをいいます。
(※分数の横線は引けないので/を分数の線とします。
右側が分母で、左側が分子です。b/aはa分のbのこと)
4/√2(√2分の4と読みます。次から表示しません)
を有利化してみましょう。とはいっても、
どうやって有利化するんだ・・・?
パート2以前から見られていた方はご存じかと思います。
√を外すにはどうすればいいのでしょうか?
ヒント 公式② (√±x)^2=±x を利用する。
√を2乗することによって√が外れますよね?
じゃあ、4/√2=4/√2・√2=4/2=2だー!
ちょっと待った!値が等しいことを示す記号が=ですから、
等式でなければこの記号を使うことはできませんよ。
分母に√2をかけただけじゃ、値は等しくなりません。
1をかければ値はかけられる数と等しくなりますね。
6・1=6という感じ。しかし、ただ1をかけた
だけじゃ、分母の√を外すことはできない!
じゃあ何をかければいいのか?
頭をやわらかくして考えてくださいね。
(ヒント)1=a/a(a≠0)
√2/√2=1ですから、4/√2に√2/√2をかければ、
分母の√が消えるし、等式も作れるわけです。
よって、4/√2=4・√2/√2・√2=4√2/2=2√2となります。
4/√2より2√2の方がどれくらいの値か判断しやすい
ですね。√2≒1.4ですから4/√2はおよそ2.8であることが
分かります。ですが、4÷1.4より
2・1.4の方が簡単に近似値が求まりますね。
このように判断がしやすい、簡単な等式を
作れることが分母を有利化することのメリットとなります。
公式⑦ b/√a=b・√a/√a・√a=b√a/a(約分できたらすること)
それでは、平方根・ルートのテストをしましょう。
とはいっても、これ以上書くと2000文字をオーバーしますので
次回 パート5 最終回 にてテストを実施します。
今回でルートの説明は終わらせていただきます。
みなさん、長らくありがとうございました^^