前回のおさらい
①指数とは、数字の右上に小さく書かれた数字のこと。
例 4の右上に小さく2と書かれている。このときの4の指数は2。
②ネット表記では、aの指数がmである数をa^mと書く。
例 8^3は8の3乗ということ。
③高校数学からは、×(かける)はアルファベット文字のxと
見間違えることを防ぐために×(かける)ではなく・を使ったり、
文字を含むかけ算で×を省略することがある。
例 5×4 → 5・4, 9×x → 9x ,a×b → ab
④指数の数だけ、その数をかけ合わせる。
例 2^5=2・2・2・2・2=32
さぁ、今回も張り切っていきましょう。と、その前に
文字式のルールはご存じでしょうか?
分かっている方は飛ばしてください。
▽文字式のルール▽
※分数の横線をネット表記では/と書き、/の右側が分母となる。
例 4/5 → 5分の4
①文字を含むかけ算の場合、×を省略する。
前回のおさらい③参照。
②数字と文字のかけ算では、数字を文字の前に持っていく。
例 x・3 → 3x
③文字同士のかけ算では、アルファベット順に書く。
例 y・x → x・y ルール①よりx・y → xy
④1と文字のかけ算では、1を省略し、
-1と文字のかけ算では、1を省略して-を書く。
例 x・1 → x , -1・a → -a
⑤同じ文字同士のかけ算では、指数を使う。
例 x・x・y・x・y → (x^3)(y^2)
⑥÷の計算は、逆数でかける。
例 x÷2 → (1/2)x , a÷(3/2) → (2/3)a
メインは指数法則の学習ですから、文字式のルールの
練習問題は出題しません。頭に入れておいてください。
で、指数法則も教えちゃいます。
▽第3章 指数法則▽
①~⑤は中学で、⑥~⑧は高校で習います。
① a^m・a^n=a^(m+n)
例 4^2・4^3=4^(2+3)=4^5
② a^m÷a^n=a^(m-n)
例 6^7÷6^3=6^(7-3)=6^4
③ (a^m)^n=a^(mn)
例 (3^2)^4=3^(2・4)=3^8
④ (ab)^n=a^n・b^n
例 (-4a)^2=(-4)^2・a^2=16(a^2)
⑤ (a/b)^n=a^n/b^n
例 (2/3)^3=2^3/3^2=8/27
⑥ a^(-n)=1/a^n
例 3^(-4)=1/3^4=1/81
⑦ a^(1/n)=aのn乗根
aのn乗根というのはn乗してaになる正の数のこと。
例 8^(1/3)=(2^3)^(1/3)=2
⑧ a^(m/n)=aのn乗根のm乗
n乗してaになる正の数をm乗しろということ。
例 16^(3/4)={16^(1/4)}^3=2^3=8
1000^{-(2/3)}=1/{1000^(1/3)}^2=1/10^2=1/100
主な指数法則はこれで以上です。
また、パート2をもちまして指数法則の説明は終了となります。
次回、指数法則 パート3で解答付きの
まとめテストを投稿します。お楽しみに~^^