▼ 第1回 計算内容 ▼
分数の四則計算(足し算ひき算かけ算わり算)
難易度 小6
▼ 必要な知識 ▼
① 通分(小5)
② 約分(小5)
さぁ,始めていきましょう。今回は分数の四則計算です。
分数の計算をするのに必要な知識は通分・約分です。
通分・約分を知らない人はそれを理解したうえで
またのぞいてみてください。
分数の横線はネットではうまく書けないので,
/ と表すことにします。/の右側が分母,左側が分子です。
例えば,1/3は3分の1と読みます。
それではまず,基礎問題を解いてみてください。
解答は最後に書いてあります。
(基礎問題) 次の計算をしなさい。目安2分
(1) 0 , 2/0 , 3 - 0 , 3/0 , 4 + 0 , 1/0 , 2
(2) 1 , 5/0 , 4 × 0 , 02/0 , 1 ÷ 0 , 03/0 , 02
今のはあくまでも基礎です。あなたにはもっと
応用した問題が解けるようになってほしいのです。
どういうのかといいますと,分数の分母や分子が
さらに分数になっているものです。例えば,
「分母が20/9で,分子が5/6である分数を
簡単にしなさい。」と言われたとします。
分かりますか?もしかすると頭を抱える人も
いるのではないでしょうか?ですが実際簡単です。
a÷b=a/bとなりますよね。
(数学では,○とか□をaやbなどの
アルファベットで表します。ださいという理由で。
また,0で割ってはいけないのでb=0ではありません。)
例えば3/5というのは,3÷5ということです。
同様に9/3は9÷3のことです。もう気づきましたか?
そうです。分数は分子÷分母で表せるのです。これ,
小学校じゃなかなか教えてくれないですよ。たぶん。
さて,もう分かりますよね?分母が20/9で,
分子が5/6である分数を簡単にしてください。
分数は分子÷分母のことですから,
この分数は所詮,5/6 ÷ 20/9ということです。
よって,この分数は
5/6 ÷ 20/9 = 5/6 × 9/20 = 3/8となります。
それでは,応用問題に挑戦してもらいましょう。
解答は最後(この下)に書いてあります。
(応用問題) 次の計算をしなさい。目安3分
(1) (27/16)/(9/12) + (3.6/4)/(6/5)
(2) (8/7)/(16/21) ÷ 1/ {(3/5)/(9/8)}
(3) 9991991/999 × (0/999)/(99999/999979997) +6
▼ 解答 ▼
(基礎問題)
(1) 0 , 2/0 , 3 - 0 , 3/0 , 4 + 0 , 1/0 , 2
=2/3 - 3/4 + 1/2
=8/12 - 9/12 + 6/12
=8/12 + 6/12 - 9/12
=5/12
(2) 1 , 5/0 , 4 × 0 , 02/0 , 1 ÷ 0 , 03/0 , 02
=15/4 × 2/10 ÷ 3/2
=15/4 × 2/10 × 2/3
=1/2
(応用問題)
(1) (27/16)/(9/12) + (3.6/4)/(6/5)
=27/16 ÷ 9/12 + 3.6/4 ÷ 6/5
=27/16 × 12/9 + 3.6/4 × 5/6
=9/4 + 18/24
=9/4 + 3/4
=12/4
=3
(2) (8/7)/(16/21) ÷ 1/ {(3/5)/(9/8)}
=8/7 ÷ 16/21 ÷ 1/(3/5 ÷ 9/8)
=8/7 × 21/16 ÷ 1/(3/5 × 8/9)
=3/2 ÷ 1/(8/15)
=3/2 ÷ (1 ÷ 8/15)
=3/2 ÷ 15/8
=3/2 × 8/15
=4/5
(3) 9991991/999 × (0/999)/(99999/999979997) +6
=9991991/999 × (0÷999)/(99999/999979997) +6
=9991991/999 × 0/(99999/999979997) +6
=9991991/999 × 0÷(99999/999979997) +6
=9991991/999 × 0 +6
=0+6
=6
お疲れ様でした。これらの問題を難なくこなせた方は
中学の数学の計算もすらすらできるでしょう。