0以上の実数aについて,aの平方根とは,
2乗してaになる数のことである。
また,√a(ルートaと読む)とは2乗してaになる数のうち,
0以上の方を意味する。
例) 64の平方根は±8 , 5の平方根は±√5 , √16=4 , √0=0
例題5: √x=6となるようなxの値を定めよ。
x=6^2=36
練習問題5: 次の値を求めよ。
(1) 49の平方根
(2) √81÷√9
(3) √0.04
(4) 10の平方根
(5) -√100
(6) √x=11となるようなxの値
面積がaである正方形の一辺の長さは√aであるから,(√a)^2=aが成り立つ。
したがって,(-√a)^2=aも成り立つ。
√を2乗すると√が外れることを利用することによって,
以下のことが分かる。
√a ・√b=√(ab) (a≧0 , b≧0)
証明:
(左辺)^2=(√a√b)^2=(√a)(√b)(√a)(√b)=(√a)^2(√b)^2=ab
(右辺)^2=(√ab)^2=ab
A^2=B^2のとき,AとBの符号が同じならば
A=Bが成り立つから,√a ・√b=√(ab) (a≧0 , b≧0)が成り立つ。 //
a ・√bのことを,a√bと表記する。
例) 4・√2=4√2 , √5・(-2)= -2√5
例題6: √2・√3・√2を計算しなさい。
√2・√3・√2=√2・√2・√3=2・√3=2√3
練習問題6: 次の計算をしなさい。
(1) (√7)^4
(2) (√3)^3
(3) (-√2)^5
(4) √7・√3・√5・√3・√7
練習問題5: 解答
(1) 49の平方根は±7
(2) √81÷√9=9÷3=3
(3) √0.04=0.2
(4) 10の平方根は±√10
(5) -√100=-10
(6) √x=11となるようなxの値は121
練習問題6: 解答
(1) (√7)^4=√7・√7・√7・√7=7・7=49
(2) (√3)^3=√3・√3・√3=3・√3=3√3
(3) (-√2)^5=-√2・(-√2)・(-√2)・(-√2)・(-√2)=2・2・(-√2)= -4√2
(4) √7・√3・√5・√3・√7=√7・√7・√3・√3・√5=7・3・√5=21√5
パート5はこれにて終了です。お疲れ様でした。
「数学Ⅰ パート6」でも実数について教えます。(この続きから)
パート5に関して,何か質問などあれば気軽におききください。