xの値を定めることによってyの値がただ1つに定まる。
このとき,yはxの関数であるという。
中学の数学において,xの関数のことをyを使って表してきたが,
高校以降の数学においてはyの代わりに f (x)などで表す。
基本的にxの関数は f (x)で表すが,2種類以上の関数を
表すときは f (x)の他に g(x) , h(x)と表すことがある。
※ f (x)の f は、「function(機能)」の略である。
f (x)のことをfxと表すことはできない。fxはf・xを意味する。
f (x)は「エフエックス」と読む。
例題12: f (x)=2x+1のとき,f (3)の値を求めよ。
「x=3のとき,2x+1の値を求めよ。」
と同じ意味である。つまり,
2x+1にx=3を代入した値を求めれば良い。
よって,f (3) = 2・3+1=7
練習問題12: 次の問いに答えよ。
(1) f (x) = 4x^2+3x-1のとき, f (-2)の値を求めよ。
(2) f (t) = -3t+1のとき, f (10)+6の値を求めよ。
(3) f (x) = 3x^3+2 , g (x) = 3x^3-2のとき, f (a^2) g (a^2)の値を求めよ。
練習問題12: 解答
(1) f (x) = 4x^2+3x-1のとき, f (-2)の値を求めよ。
f (-2) = 4・(-2)^2+3・(-2)-1=16-6-1=9
(2) f (t) = -3t+1のとき, f (10)+6の値を求めよ。
f (10)+6=-3・10+1+6=-23
(3) f (x) = 3x^3+2 , g (x) = 3x^3-2のとき, f (a^2) g (a^2)の値を求めよ。
f (a^2) = 3a^6+2 , g (a^2) = 3a^6-2
f (a^2) g (a^2) = (3a^6+2) (3a^6-2) =9a^12-4
パート10はこれにて終了です。お疲れ様でした。
「数学Ⅰ パート11」でも2次関数ついて教えます。(この続きから)
パート10に関して,何か質問などあれば気軽におききください。