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元騎士

ザラターン

[ザラターン]

キャラID
: ER367-139
種 族
: オーガ
性 別
: 男
職 業
: バトルマスター
レベル
: 130

ライブカメラ画像

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ザラターンの冒険日誌

2021-03-14 16:30:37.0 2021-03-15 00:21:18.0テーマ:その他

つるぎの燐光 ~♪巨人の里(Minstrel Song)~

思えば幼い頃から、
多くの冒険活劇に触れてきた。


波瀾万丈な旅路の果て。

主人公達を待ち受けるは、最終最後の戦い。


…どんな物語においても彼らは、
ほぼ必ず、その手に


【 決戦用の特別な武器 】


を携えて、
最後の戦いに挑む事になる。


それは例えば…


その威力ゆえ、
太古の昔に封印された武器たち。

神々の試練を乗り越えて賜る、聖なる武具。

秘境を越えた、更なる秘境の先。
ひっそりと佇む、隠れ里で鍛えられた
秘伝の武具。

至高の素材を用いて、
主人公達が自ら鍛え上げる最強の剣。

最後の決戦の舞台に、
なぜか都合良く落ちてる物も
少なくなかったり…

中には、仲間の命と引き替えに
冥府の王より授かる魔性のつるぎ、
なんて物も。


ともかく…
つまる所【決戦武器】には
大きな浪漫って奴が宿っているのだ。



☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


『 本当にその剣で いいのね? 』


ここは魔界の辺境、大審門。
漆黒の わらいぶくろ、レビィが
妖しい笑顔と共にぴょんと跳ねる。


『 ああ。 』


おれは、愛用の剣と
道具カバン一杯の、時の水晶…
そして【輝晶核】と呼ばれる、
こぶし大の、宝石のような物質を3つばかり
彼女(?)に差し出した。


ここ最近の おれは、
この輝晶核を手に入れるため…

正確には、それを手に入れるために必要な
魔因細胞と呼ばれるモノを集めるために、
魔界各地を巡っていたのだ。


暇のある時に、ゆるりと転戦して1年程。
我が見立てでは、
もう少し時間がかかると思っていたが…

仲間達の助力を得て、
思ったより早く魔因細胞を集めきり、
それを使って、3体の『輝晶獣』と
呼ばれる魔獣達と戦い続け…

そしてついに、その魔獣達から
件の【輝晶核】を手に入れる事に
成功したのであった。


さて、コイツを使って何をするかというと…


『 それじゃあ 始める わよん 』

『 ああ、頼む。 』


コンセントレーション。
目を閉じて眉間にシワを寄せる
漆黒の わらいぶくろに、
尋常ではない魔力が集まってくる。

おれは ごくり、と唾を飲み込んだ。
これから一体、どんな儀式が…

一瞬の後。
カッ!と、レビィの まなこが開かれた。


『 キラリ キランラ 
  クリスタ リッカ! 』


飲みかけた唾で、おれは むせかける。


『 グホッ、そ、そんな呪文?
  そんな呪文なのねッ!? 』


『 しずかにして!
  輝晶石のチカラよ!
  ここに集えーい! 』


時の水晶と輝晶核が、みるみる内に
光へとその姿を変え…
その光が、我が愛剣へと注がれてゆく。

全ての光が注がれた後、
剣の刀身は、まるで燐光のような、
ほのかな輝きを纏うようになった。


『 無事完了よ。
  これでアナタの剣は、
  ほんの少しだけ強くなったわよん 』


『 ほんの少し、か。 』


受け取った剣を、腰元の鞘へと納める。


『 今までの苦労を考えたら、
  ワリに合わないかもねん? 』


『 いや、いいんだ。ありがとう 』


レビィに礼を言って、
笑顔で きびすを返す。


…そう、おれは別に、
剣を強くしたかった訳じゃない。

腰元に、浪漫を帯びたかった。
きっとただ、それだけなのだ。


帰途につきながら、空を見上げる。

ここ最近の、
魔界全土に広がる尋常ならざる機運。
近く、大きな戦いが始まるのだろう。

そしてその戦いはおそらく、
我が冒険人生の中で経験しうる、
最大のものになる。

一介の冒険者たるこの身に、
何ができるとも思えないが、
まあそこはそれだ。


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆



つるぎの燐光に、
ゲンを担いでもらうのも悪くない。

この『最後の剣』が、我が冒険を
『次』へと繋いでくれる事を信じて。


…旅は、まだ続く。


~~輝晶獣編、了~~
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