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元騎士

ザラターン

[ザラターン]

キャラID
: ER367-139
種 族
: オーガ
性 別
: 男
職 業
: バトルマスター
レベル
: 133

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ザラターンの冒険日誌

2021-12-05 12:01:32.0 2021-12-05 20:03:34.0テーマ:その他

知られざる聖戦② (Ver5までのネタバレ注意)

『 な…なんだって…? 』


ガート軍、傭兵、そして冒険者の活躍…
更には、騒ぎを知り駆けつけた六聖陣、
『闘戦聖母』の活躍もあって、
ガミルゴの盾島の防衛戦は、ひとまず
大きな損害もなく終わることができた。


だが…その闘戦聖母の言葉に今、
島中が、どよめいていた。


彼女のもたらした情報は
まず【女神の敗北、盟友の出立】…

つまり、件の噂がやはり、
真実であったという事。

そして…


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


『 世界の命運は、すでに女神に
  選ばれし者達に託されました。  
  故に…

  これより、
  全てに決着が付くまでの間。
  六聖陣の総力をもって、
  この門を完全に封印します。』
  

…ルクスガルン大門の、再封印。  
真っ当といえば、至極真っ当な話である。
  

しかし、島に集った人々…
とりわけ、おれ達冒険者…
魔界に降りた事のある者達は、
この言葉に、動揺を隠せないでいた。


『 魔界にも【人】は居る。 』


誰かがそう呟く。


そう。おれ達は、すでに
知ってしまっているのだ。

魔界の真実。魔族の真実。
アストルティアと魔界との、
その真の関係を。



…太古、
滅神との戦いで魔瘴に冒され、
腐りゆく大地を女神は切り落とし、
光の河で以て、世界と隔てた。

それが『魔界』と呼ばれる大地の正体。


…『魔族』とは、大地の隔絶の際、
魔界側に取り残された光の子らの末裔…


数百年に一度、
魔瘴が活性化するという時代…
即ち『大魔瘴期』に、魔族達は決して
力を付けていたのではない。

魔瘴とは、魔族をも冒す『神の毒』。
彼らは、それから逃れる為に新天地を…
アストルティアを求め、
侵攻していたのだ。


…ならば、おれ達が聞かされていた
『聖戦』とは。その真の意味とは?

我々に聖戦を説いた六聖陣は、
初めから全てを知っていたはずだ。


…人混みの中から、闘戦聖母を、見据える。
鉄仮面の中の表情は、知る由もないが…


言いたいことは解るつもりだと、
彼女は口を開いた。

しかし、今や我々の大地までも
魔瘴に浸食されつつあり、
魔物も更に凶暴に、
強大になってきている。

故に、選ばれた者達が帰ってくる
『この世界』を守り抜くことこそが、
女神の意志であり、我々の聖戦なのだ、
と…


『 どうか、解ってほしいのです。 』


彼女はそう続けた。


__確かに。


もし女神が魔界を切り離さなければ。

もしも魔族の侵攻を易々と許していれば。

おそらく、この世界は…
既に滅びていた事だろう。


女神ルティアナの判断は、正しい。

六聖陣の判断は、至極真っ当だ。


より多くの者を救うために、
少の犠牲を諦める。
その判断ができない者が、
人の上に立つべきではないだろう。


ガートラントの騎士達、傭兵達は
その言葉に納得し、
撤収の準備を始めだした。


だが…それでも…!


この2年。
おれは魔界を中心に冒険してきた。
その多くは戦いの日々だったが…

中には、仲良くなった魔族もいる。
世話になった魔族…人もいる。

門の向こうは今、
混迷を極めているはずだ。


葛藤する中、
誰かが口を開いた。


『 わかったよ、六聖陣さん。 』


壮年のオーガの戦士が、門の前まで来て、
大きな声をあげたのだ。
我々冒険者の界隈では有名な実力者である。


『 門を封印するがいいさ、だが… 』



☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


『 そらァ、
  俺がその門をくぐった後だ。 』


戦士はそう続ける。


その言葉におれは、目を見開いた。



そうだ、何を迷う必要があった。
おれは『冒険者』なのだ。

人の上に立つ者ではない。
人の下に付く者でもない。

国にも、立場にも…
何ものにも縛られないのが、
おれ達の強みなのだ。

心のままに、進め。


…おれは無言で歩きだし、
そして戦士の隣に立った。

戦士はニヤリと笑い、
おれの肩を叩く。


それに続いて、一人、また一人と
冒険者達が声を上げ、
大門の前に集い始めた。


そして瞬く間に、門の前は
大賑わいとなったのだった。



~~つづく~~
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