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元騎士

ザラターン

[ザラターン]

キャラID
: ER367-139
種 族
: オーガ
性 別
: 男
職 業
: バトルマスター
レベル
: 133

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ザラターンの冒険日誌

2021-12-15 22:56:00.0 2021-12-16 20:32:41.0テーマ:その他

知られざる聖戦⑥(Ver5範囲までのネタバレ注意)

バルディスタ領内を抜け、
ゲルヘナ原野へ。
目指すはここから更に南方、
ジャリムバハ砂漠は
混沌の新興国ファラザードだ。

原野を颯爽と駆け抜けるは、
馬、カムシカ、ホウキ、サメ、羊…
空飛ぶ絨毯にベッド、トンボ玉…
車、バイク、挙げ句の果てには
未確認飛行物体、等々。


…異境の地、魔界にあって尚
異彩を放つこの光景は、端から見ても、
「混沌の国」や「邪神群」等よりも…

我々アストルティアの冒険者こそが、
真に混沌の化身と呼ぶに
ふさわしいのでは、と
思わずにはいられない程である。


『 大魔瘴期の影響か、空気中の魔瘴が
  以前より濃いぞ…気をつけろ。 』


…誰かが警告を発する。

滅神を倒さぬ限り、魔界は遠からず
魔瘴の底に沈んでゆくのだろうか。
思いを巡らせていると…


『 魔瘴か…確かにキツいけど… 
  ナドラガンドよりはマシジャネ? 』


隣を走っていた、
旅芸人らしき竜族の青年が
乾いた声で笑った。

ナドラガンドから出てきて冒険者になった、
という竜族も、ほんの僅かだがいるようだ。

彼の場合、立ち寄ったプクランドの文化に
染まりきってか、
ピンクと黄緑のツートンカラーの、見事かつ
ファンキーなアフロヘッドをしているが。


…髪型はともかく、
彼の言うことはもっともかもしれない。

おれもかつて、灼熱の大地や、氷結地獄…
およそ人が住めるとは思えない
彼の地を旅したことはある。

…そう考えると、確かに少しの間なら、
少々の魔瘴の方がマシなのか…


『 ゼルメアの深層みたいなものか。 』

『 聖別の詩歌をみんなで合唱したら
  大丈夫かも? 』


…周りからも賛同の声が相次ぐ。
全く、したたかな連中である。

結局邪神達よりも、
光側の種族神達のほうが、
怒らせたら怖いのではないか…
という結論に、この場は落ち着いた。

その中でも、プクリポの神「ピナヘト神」の
やることは特にえげつない!と満場一致d…
イア・タア・シンパッケウ!



…はっ!

し、失礼、何故だかは分からないが
正気を失っていたようだ。


と、ともかく我々は、ファラザードへと
急いだのだった。


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


ジャリムバハ砂漠。

どうにか、魔物の軍勢よりも先に、
ここへ到着することができたようだ。

とは言え、遠くから、
地響きにも似た音が聞こえてくる。
程なくここは、戦場になるのだろう。


急行。…ファラザード、街門前。


我々が事態を伝えるまでもなく、
ファラザード軍が、
兵達を展開している様子が伺えた。

兵達の先頭は魔王ユシュカ…ではなく。
黄金の毛を持つ、カバとライオンの
間のような容姿を持つ魔物…

あれは恐らく噂に聞く、
特攻隊長シシカバブだろう。

それともう一人、意外な人物が
陣頭に立って指揮を執っていた。
あれは…酒場の看板に話しかけてた…

『 おーい! 』

おれは、手を振って駆け出した。


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


『 ベルトロさん!
  あんた、偉い人だったんだな! 』

『 おや、いつぞやの…緑の兄弟!
  今日は緑じゃねえのかよ。 』


…挨拶もそこそこに、
我々は、彼らに援軍の旨を伝えた。

願ってもなかった助け船に
沸き立つファラザード軍の横で、
彼は一応の感謝の言葉と共に、
「焼け石に水かもなあ」と肩をすくめる。


『 ジャゴヌバの野郎との決戦に発つ
  大魔王サマがたの見送りをして
  戻ったらこのザマさ。
  全く、とんだ貧乏クジよ。 』


じきに、恐ろしい規模の
魔物の軍勢がここに攻めてくる。

俺はまだ死にたくねえんだが、
ま、何処に逃げてもおんなじさ。
と、頭の後ろで手を組んで、
彼は大仰にため息をついた。


『 でもよ…裏を返せば、だ。』


一転して、ベルトロはニヤリと笑う。

 
『 口では何と言っても、
  内心野郎はビビってるんだよ。
  得体の知れない…
  「我らが大魔王サマ」にな。

  …自信がないから、追撃に
  魔物達を差し向ける。

  だから、あいつらが
  野郎をどうにかするまでの間、
  ここを守りきれさえすれば、
  俺達の勝ちよ。 』


…逆に、ここを抜かれて
あいつらがやられる事がありゃ…
この魔界は…ついでにアストルティアも
滅亡するかもなあ、と、
彼はニヤリとしたままのたまった。


『 どうだい、燃えてきたろう? 
  俺ァ、さっぱりだよ。
  ま、お互い生き残ろうや。 』


それだけ言うと、彼は気だるそうに
陣頭指揮に戻って行った。


…地響きが、次第に近づいてくる。


決戦の火蓋が今、
切って落とされようとしていた。


~~つづく~~
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