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元騎士

ザラターン

[ザラターン]

キャラID
: ER367-139
種 族
: オーガ
性 別
: 男
職 業
: レンジャー
レベル
: 130

ライブカメラ画像

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ザラターンの冒険日誌

2023-08-26 11:14:55.0 2023-08-27 01:45:16.0テーマ:その他

折れた魔剣(4)(※ver6.4までのネタバレ注意)

『 何者だ、アンタら…!


動揺を悟られぬよう、
強襲してきた赤毛の男を睨みつつ
折れた剣の収まった鞘に手をかける。

こうなると、一時的にでも予備の剣を
用意しておかなかった事が悔やまれる。
槍で戦うには、ファラザードの街中では
障害物が多すぎるのだ。


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


『 『何者』、だって…?
  この街で俺に、それを聞くのか?


赤毛の男は絢爛な曲剣を構えたまま
口角を上げて、挑発的に鼻を鳴らした。

なんだ…?有名人、なのか?
そう言われると確かに、
どこかで見たような気もしてきた。


『 そうだよザラさん。
  見れば分かるじゃん!


もう少しで思い出しそうだった所で、
背後からエスタータの声が上がった。


『 あの赤いボサボサ髪。
  謎ケモノの毛皮ベスト。
  ぶしょうヒゲ!

  【山賊おやぶん】じゃん!
  
  どー見たって。



『『 えっ? 』』


…絶句する赤毛の男に、
吟遊詩人は勢いよく指を突きつける。
おいおい、適当か。

一瞬、面食らっていた山賊おやぶん(仮)
だったが、やがて気を取り直したか、
『そうきたか』と、今度は笑い出した。


『 だとしたら…?
  退治でもしてみるか?


赤毛の男は、再び構えを取る。
その途端滲み出る、凄まじいまでの剣気。
やはり只者では無さそうだ。

先程の一撃が もしただの牽制なら…
たとえ剣が折れて無くとも、
正面から戦って勝てる相手ではない。

ここは戦わずに済むよう、
慎重に言葉を選ばねば。

だがそう思った矢先…


『 ふん縛って王城に突き出したら、
  金一封、もらえるかな?

『 あ、おい、ちょ待っ…!


…エスタータの余計な一言が、
場の流れを決定付ける事になる。


『 そうだな。
  縛って城にしょっ引いたら、
  さぞかし驚かれる事だろうぜ!


赤毛の男はニヤリと笑って
ゆっくりと、こちらと距離を詰めてくる。


『 くっ…!

( どうする…?
  やはり、人混みを利用してどうにか…


二人助かる方法を必死で考えていると、
どこからか、囁くような声が聞こえた気がした。


”  おい、ユシ…カ…! ”


それに呼応するように、
赤毛の男が、口を開く。


『 はいはい、分かってるって。


( 何だ…?
  今、剣に語りかけなかったか?


囁くようなあの声は、
奴の持つ、あの剣から聞こえてきたのだろうか?


( 喋る、魔剣…?


男の持つ、絢爛な曲剣を凝視する。
すると…


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


突如頭の中に、
一瞬だけ、見慣れないビジョンが
浮かび上がった。

黒衣の男が、誰かにあの絢爛な曲剣を
献上しているような…そんな光景。


( なんだ、これは?
  白昼夢…?


『 なんだお前ら。
  待ち合わせ場所にいないと思ったら、
  なんかモメ事か?


不意の聞き慣れた声に、おれは、はっと我に返った。

『 ツキモリ…?


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


『 折角のアイスが溶けちま…


やって来たツキモリは、そこまで喋ったところで
何かに気付いたのか、表情を凍り付かせ…

抱えていた三つのアイスを全て
ポトリと取り落として
それでも、あんぐりと口を開けたまま、
時間が止まったかのように
ピクリとも動かなくなった。


『 ………


そのまま、たっぷり数秒の後。
奴は何度かまばたきして、
ようやく口を開いた。


『 魔王…ユシュカ…?


『 へっ?


『 魔王…?


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


『 お前ら、一体何を やらかしたら
  こんな状況になるってんだよォォッ!!


ファラザードの空に、ツキモリの絶叫と、
魔王の豪快な笑い声が
どこまでも、こだまするのだった。


~つづく~
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