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元騎士

ザラターン

[ザラターン]

キャラID
: ER367-139
種 族
: オーガ
性 別
: 男
職 業
: バトルマスター
レベル
: 130

ライブカメラ画像

2D動画 静止画
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ザラターンの冒険日誌

2024-06-09 11:17:37.0 2024-06-11 22:06:42.0テーマ:その他

天星(20)(ver6範囲までのネタバレ注意)

『 終わりだジア・クト…
  “メドローア“ッ!!

『 ち、ちくしょぅオォォオッ!!!


ツキモリの放った、
膨大なエネルギーを凝縮した魔法の矢は、
地に這いつくばる 我が頭上を抜け、
見事にジア・イロンを捉えた。

呪文の余波による暴風と閃光が巻き起こる中、
おれは地に伏したまま、祈るような気持ちで
固く目を閉じたのだった。


程なくして…


イロンの絶叫が止まる。
暴風は止み、閃光は収まり…
そして、静寂が場を支配した。


恐る恐る目を開き、状況を確認すると…


なんとイロンの胴体に、
直径1メートル程にもなる、
巨大な『風穴』が、ぽっかりと空いている。

そして奴の背後を見れば…

魔力の矢の通り道の先、数十メートルにあった
あらゆる物質…その一切が。

イロンの胴と同じく、跡形すら無く
『消滅』していた。


( 極大消滅呪文…
  伝説に聞いた事はあったが、
  なんって威力だ…!


…イロンの足の甲から
難儀しつつ剣を引き抜くと…

奴の身体は そのまま地面へと、
力無く仰向けに倒れたのだった。

響く轟音に、大地が揺れる。


( 勝った…のか…?


ツキモリとゲンも、
ゆっくりと我が元に集まって来る。

すると突然、倒れたイロンが、
ギョロリと目を見開いた。


『 …!!
  油断するな!まだ生きてる!


『 き、キサマらァ……
  た、ただで…済むと…
  思う…な…よォォ…

『 うおーッ!?
  まだ喋れるのか!
  そんな状態で!?


再び戦闘態勢を取る おれとツキモリを、
ゲンが片手を上げて制した。


『 テメェ等ジア・クトの
  身体のカラクリは もう割れてんだよ。

  首元にある、その小せえ赤い宝石…
  そいつが『核』。

  それを失えばテメェは
  チリとなって消える。違うか?
  
  …もう終わりにしようぜ、茶番はよ。


『 や、ぃやめろォォオッ!!


ゲンは短剣を抜き放つと、
目にも止まらぬ早業でイロンの核をくり抜く。

核を失ったイロンは、ついに。
断末魔を上げながら、閃光と共に消滅したのだった。

…静寂の浮き島に、鳥の声が戻る。


奴の姿が消えて ようやく。

おれはこの死闘の終わりと、
自分が命を繋いでいる事を
実感したのだった。


『 ぶっ…はああぁァッ!!


大きく息を吸い込んで、
思い切り安堵の息を吐く。

身体中が尋常で無く痛むが…
生き残れたのがまず、奇跡なのだ。
今は、些細な事としておこう。


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


『 やれやれ…
  終わった、な…


『 ぼくは…精魂尽き果てた…
  ちょっとねる。
  あと…たのむ…


相当無理をしていたのだろう。
緊張の解けたツキモリが、
その場に崩れ落ちた。

そのまま こと切れるのではと
一瞬、心配したが…

健やかな寝息を立て始めたので、
命に別状は無さそうだ。


『 おう、お前のお陰で
  どうにか生き残れたよ。
  ありがとう、ゆっくり休め。


正直おれも倒れ込みたかったが、
先を越されたので、
もう少し頑張るしかない。

ゲンも同じ気持ちだろうか。
と、奴の方へ目線を動かすと…


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


奴は、くり抜いたイロンの核を、
ぼんやりと眺めていた。


『 おいおい、ゲン!
  いくら宝石っぽいからって…はは!

  まさか戦利品にするとか
  言いだすんじゃないだろなー!
  アレか?海賊の性ってヤツか?

  さっさと砕いちまおうぜ、
  そんな不吉なモンw


冗談混じりで笑い掛ける。


が…ゲンは それに
すぐには応えず、
おもむろに空を見上げた。


『 ………悪りィ、ザラたん。

『 …うん?

  



『  コイツが……俺の。



  『 綺羅星 』よ。



『  …えっ?




☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆



…それだけ語ると、
ゲンは手に持った『それ』を、
ひと息に【飲み込んでしまった】。

 

おれには しばらく…

何が起こったのか理解出来なかった。


~つづく~
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