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元騎士

ザラターン

[ザラターン]

キャラID
: ER367-139
種 族
: オーガ
性 別
: 男
職 業
: バトルマスター
レベル
: 133

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ザラターンの冒険日誌

2024-09-29 11:25:18.0 2024-09-29 19:24:38.0テーマ:その他

砂の記憶(3)(ver7.0範囲までのネタバレ注意)

レンダーシア大陸、内海の中心に浮かぶ
小さな島、エテーネ島。

そのエテーネ島のすぐ側に、

『 ある日突然、遥かな過去より、
  5000年の時を越えて転移して来た 』

と言われている、巨大な島がある。
その島を、人々は 大エテーネ島と呼んだ。

その大きな島の更に中心部。
小高い台地が たたえる潤沢な水源地に、
件の『エテーネ王国』の首都、
【 王都キィンベル 】はあった。


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


その立地の所為でもあるのだろうか。

キィンベルは、街全体が、
城壁とも水道橋とも取れる、
見上げるような巨大な壁に、

例えるなら…
まるで釜を掛ける焜炉(コンロ)のように 
ぐるっと円形に囲われていて…

美しい街並みは その円内で完結できるよう
設計されたのだろう、
一切の無駄なくきっちりと…
そして整然と構えられていた。


ゆえに…街のどこを歩いてても、
似たような景色に出くわすワケで…うん。

あー、ええと、何が言いたいかと言うと、
アレである。つまり…



☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


はい。


【 道に迷いました… 】


( うむ、まいった!


…護衛と荷運びの仕事を終え、
晴れて自由の身となった おれは、
『先に宿をとってくる』と別れた
仲間達と合流すべく、意気揚々と歩き出したのだが…

ものの半刻もしない内に、このザマであった。

いやあ、こんな整然としてる大都市…
アストルティア全土においても、
このキィンベルに並ぶ所は
他に無いのではなかろうか。

まったく、大昔栄えた国とはまるで思えない。

こりゃあ田舎者の方向感覚が 
ちょっとくらい混乱したって、
仕方ないってものだろう。
うんうん、仕方ない仕方ない。


( 野山のが、
  まだ迷わないってものだぜ…


さて。己に言い訳したって しょうがない。
たしか街の中心部の広場に、
でっかい砂時計?みたいなオブジェがあったはずた。
とりあえず、そこまで歩けば
街の全体像も見えてくるだろう。


( よし、そうと決まれば善は急げだ。
  いや この場合 急がば回れ、か?
  まぁ どっちでも良いか。


…事件が起こったのは、
そんな、どうでも良い事を考えながら、
人通りの少ない路地を歩いている時だった。


『 ひいぃーーッ!!?

『 !?


突如、背後から聞こえてきた悲鳴と、大きな音!

慌てて振り返ると…


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


一人の人間の女性が、
驚愕の表情と共に、両手に抱えていた荷物を
地面に取り落として、散乱させていた。


『 な、なんだ!?
  何かあったのか!


…警戒しつつ辺りを見渡しても、
人通りも無く、特に何も無いように見える。
ここに居るのは、おれ一人。


( あー、てことは、アレか…

『 あっ、いえ…ッ!


ハッと我に帰った様子の女性は、
おれを見て、申し訳なさそうに頭を下げた。


『 た、他種族の方に慣れてないもので
  つい ビックリしてッ!
  す、すすすいません すいません!!

『 ああ…いや すまない。
  驚かせてしまったか…
  

案の上、だ。
オーグリード以外の大陸を旅していると、
たまーに、こういった場面に出くわす事がある。
特に珍しいほどの事では無い。



『 ご、ごめんなさいごめんなさい!

『 いやいや、こちらこそ。
  こんな、赤くてデカいのと
  いきなり遭遇したら、そりゃ驚くよ。
  おれでも多分、同じ状況なら驚くw

  あ、荷物…拾うの手伝うよ。


我々オーガは、面識の無い他種族からすれば
少々、威圧的に見える事が多いようなので、

こういう場合、おれは とにかく
相手を怖がらせないように
気をつけては いるつもり、なのだが…


『 い、いえっ!
  だ、だだ大丈夫です!!
  しっ、しし失礼しましたぁーッ!!


女性は、大慌てで荷物をかき集めると…
それを両手一杯に抱え、
一目散に おれの前から走り去り…

いや、走り去ろうとして、
盛大に転んでしまうのだった。


『 ひえぇッ!!?


人通りの無い路地に再び響く悲鳴と、
ガッシャーン、と荷物が散乱する音。

これは…対応を誤った、おれのせい…なの…か?
…いや、今はとにかく。


『 だ、大丈夫かーーッ


おれは彼女を助けるべく、走るのだった。



~つづく~
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