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元騎士

ザラターン

[ザラターン]

キャラID
: ER367-139
種 族
: オーガ
性 別
: 男
職 業
: バトルマスター
レベル
: 140

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ザラターンの冒険日誌

2025-05-31 21:21:54.0 2025-06-01 00:49:36.0テーマ:その他

ストレンジャーズ(6)(※ver7.1までのネタバレ注意)

日の出より僅かに早くキャンプを引き払い、東へ。
長大な大橋を、ただひたすら真っ直ぐに進む。

ようやく架け橋を渡り切る頃、
おれ達の視界には一面、岩の荒野が広がっていた。

はじまりの地で得た情報に照らし合わせると、
ここが【シュタール鉱野】で間違いないはずだ。


この荒野、最初は
故郷のオーグリードでも よく見かけるような
ただの殺風景な岩荒野だと思ったのだが…

次第に、『普通ではない』事に
否が応でも気付かされることになった。


『 なんだ…?
  空中の所々に…なんか
  金属のカケラみたいなのが浮いてるな。

『 コイツは…『ジア結晶』じゃねェか?

『 えーっ!!なんで浮いてんの!

  え、他にもなんか、
  でっかいシャボン玉みたいなん浮いてない?
  ほらあれ右上の方!何あれ!!

『 ホントだ!シャボン玉!!

『 知らねェよ。
  ジア・クトが絡んでる時点で
  もはや何でもアリだろよ。


異様な光景に目を丸くするエスタータとクーに、
ツキモリがうんざり顔で肩をすくめる。


『 なるほどなあ。結晶が漂う野…
  ゆえに『鉱野』、か。
  シャボン玉は…なんだろな。


…何にせよ、目的地であるアマラークに行くには
この場所を抜けてゆく必要がある。

別に旅程が遅れているわけではないが、
一応、急ぎの旅だ。
おれ達は、足早に歩を進める事にした。

しかし…

鉱野を越えて海岸を目指し、
適当に魔物をまきながら進んでゆくにつれ、
おれ達は思い知らされることになる。

入り口で見たあの異様な光景が、
まだまだ『序の口』であったという事に…


☆  ☆  ☆ ☆   ☆   ☆


『 おぉう!
  なんだこりゃ…ッ!?

『 オーロラ!?
  ほぁー、初めて見る!

『 そんな神秘的なモンかよ。
  なんか禍々しいぞ…


海岸線からのぞむ遠くの空に、
極光に似た妙な光が見えた。

そしてー…


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


『 流氷…?
  そこまで寒い地域には感じないが…

『 い、いや違う…よく見ろ。
  まさかコレ全部…
  ジア結晶…だってのか…!?

『 ええっ!?


その極光に照らされた海を眺めると…
そこには信じられない光景が広がっていた。

見渡すかぎりの海面、そのほとんどが。
極光を反射しながら流氷のごとく不気味に漂う
『ジア結晶』で埋め尽くされているではないか。

荷物から望遠鏡を取り出して、はるか遠くまで
眺めてみるも…そこには絶望しか
広がっていなかった。


( 死の…海…


そんな言葉が、自然と脳裏をよぎる。

ゼニアスは、ジア・クトの襲撃を受け、
徹底的に蹂躙された世界。
ようやくその実感が追いついてきた。


もしかしたら…

おれ達が歩いてきた この大地は…
ほんの僅かに残された
この世界の『最後の楽園』で…

他の地域は地表も、海も。そのほぼ全てが
結晶化されてしまっているのかもしれない。

…わいて出た良からぬ想像を、
頭を振って必死に打ち消す。


『 くそっ…胸糞悪いな。
  さっさと抜けてしまおうぜ、
  こんな場所。

『 ふん、確かに良い気分はしないな…


珍しく意見の合ったツキモリと頷き合い、
さっさとこの場を離れるべく歩き出す。

同じく浮かない顔だったエスタータが 一転、
あっと声を上げたのは、その時だった。


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆



『 あそこ!
  ほら、跳ねたよ、魚っ!!


エスタータが海面を指差す。
目を凝らすと、結晶化されていない海面から、
大きな魚が勢い良く跳ねるのが、確かに見えた。


『 うおっ、マジだ…!
  なんだありゃ、サメか?

『 はは…!たくましい。
  逞しいもんだな、
  …生命ってやつは。


…結晶化の真実はどうあれ、
とりあえず『死の海』なんて言葉は
おれのタワゴトでしか無かったワケだ。

結晶漂う海岸を縦断する足取りが、
少しだけ軽くなった。

目敏い吟遊詩人に感謝、である。


~つづく~
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