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元騎士

ザラターン

[ザラターン]

キャラID
: ER367-139
種 族
: オーガ
性 別
: 男
職 業
: バトルマスター
レベル
: 139

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ザラターンの冒険日誌

2025-06-07 11:25:44.0 2025-06-07 22:31:44.0テーマ:その他

ストレンジャーズ(7)(※ver7.1までのネタバレ注意)

シュタール鉱野のある島を海岸沿いに
回り込むように抜け、島の南方に架けられた 
もう一つの大橋を西側に渡って
再び元居た大陸へと戻って来る。

現在地としては、
はじまりの地を擁するレストリア平原から
天険を挟んでちょうど真南辺り、
ということになるだろうか。

とんだ回り道をしたワケだが、
少なくともヒトの足では
これが最速ルートだと思いたい。

ともあれ…
そんな歩き詰めの おれ達を迎えてくれたのは
瑞々しい緑の草原と、アストルティアの
メルサンディ地方を彷彿させるような、
金色に輝く、豊かな穀倉地帯だった。

どうやらここが、城塞都市アマラークのある
『タービア草原』で間違いなさそうだ。


『 あっ!
  みてみて、案山子っ!
  ちょっとオシャレだし!


…旅の疲れからか口数の減っていた
エスタータが一転、歓声をあげる。

まるで世界の終末のように荒廃していた
鉱野の風景から打って変わって…

ようやく、現在でも確かに息づいている
人々の『生活臭』を目の当たりにして
安心したのだろう。
無論、おれも同じ気持ちだった。


『 おっし、この分だと
  アマラークも近そうだな。


足取り新たに、
おれ達は意気揚々と歩を進めた。


…はず、だったのだがー…


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


( ね、ねえ、あれ…

( しっ…関わんな!
  目も合わせんな…!

( どうにか 
  やり過ごそう…


おれ達の目の前を今、紫色のでっかい
トウモロコシみたいなのが闊歩している。
いやどういう状況だ。

現地の人…なワケはない…よな…
ゼニアスに『ヒト』は
人間族しか居ないと聞いてるし。


( まぁ…魔物だわな…


急ぎの旅だからと、
ヤバい魔物が出るという噂の近道を
押し通ろうとしたのが間違いだったか。
しかしヤバいって、そういう意味の…?


『 あーた。

『 えっ!?


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


『 そこのレッドでビッグな
  あーたよ。

『 は、はい!?


…しまった…
まさか急に絡まれるとは思わず
つい返事をしてしまった…!

しかし、言葉が通じるなら
なんとかやり過ごせるか…?
とりあえず、作り笑顔でもしておくか。


『 アテクシって……
  キレイ?
『 うんっ?


紫トウモロコシの
流し目からの突拍子も無い質問に、
笑顔のまま凍りつく。

軋む首を回し、
助けを求めて仲間達を見るも…

狼狽えるクー(←いい子)以外の二人は、
遠い目で風景を眺めていた。
どうやら完全に他人のフリを決め込むつもりらしい、このやろどもが。


…仕方ない。意を決して、
おれは咳払いをした。

確かに、お洒落に気を遣ってそうな
紫モロコシではあるな。うむ、よし。


『 あっ、ハイ…!
  肌…種?にハリもツヤもあって…
  む、紫で…キレイなんじゃないかな。

  頭の黒髪…ヒゲ?もサラサラで、ね。
  でも纏まりがあって美…
『 ちょっとー、
  いやらしい目で見ないでくださるー?


我が決死の おべっかは、
無情にも食い気味に遮られた。
魔族と吟遊詩人が、声を抑えて失笑する。


『 あーたじゃお話にもならないわ~。

( こンの…モロコシィィ…!


おれは反射的に抜刀しかけたが…
いや、堪えろ…!
魔物とは言え、さすがに
言葉が通じる相手を斬るのはちょっと気が引ける。


『 あらー、なかなか美しいボウヤが
  いるじゃない~


モロコシは、蔑みの目線で
おれを一瞥した後、次のターゲットに、と
ツキモリに絡み始めた。

魔族は死んだ目で
モロコシに向き直る。


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


『 あーたは…

『 …うるせェよ粉に引いて固めて
  なんかおいしい棒にするぞ
  クソモロコシ。

( あ、おい、ツキモリ!


…魔族は当然、忖度ゼロだった。
おれの苦労は一体…

しかし、この暴言に
意外にもトウモロコシはパッと笑顔になった。


『 あら~この
  ブラッディ・ゼアに向かって…
  言うじゃな~いボウヤ♪

  いいわ~、かかってらっしゃい!
  アテクシあーたになら粉に引かれて
  おいしい棒にされても本望っ!!


『『『『  ………   』』』』



☆    ☆    ☆ ☆   ☆   ☆


『 というワケだ。
  食うか?

『 ええっ!?
  い、いらない…!!


草原の一角に、立ち昇る煙。
きちんと消火はしておこう…

両手を合わせ、一礼。


…アマラークまで、おそらくあと僅か。
気を取り直して進むとしようか。


『 うまいぞ、意外と。

『 いらないって!


~つづく~
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