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元騎士

ザラターン

[ザラターン]

キャラID
: ER367-139
種 族
: オーガ
性 別
: 男
職 業
: バトルマスター
レベル
: 136

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ザラターンの冒険日誌

2025/06/21 22:26 (2025/06/25 00:07 更新)テーマ:その他

ストレンジャーズ(9)(※ver7.1範囲までのネタバレ注意)

【 フーラズーラ 】…
人を喰らう異形の怪物。


アマラーク王国を擁する
このタービアの地は、奴らの…
言うなれば『餌の養殖場』のような
モノだったのだという。


古の災厄により無人となった
この豊かな大地と城塞都市は、
荒廃の進むゼニアスの住民にとって、
望んでもなかった理想郷となり得る。


奴らはその事を十分に理解していた。
ゆえに…


人々がこの都市を見つけ、奴らの存在を知らぬまま
繁栄してゆく長い年月を、奴らは 
ただ息を潜めて待ち続けー…


そして機が熟せば
増えた住民達を、一人残らず、喰らい尽くす。


…そうして人々が居なくなれば、
また新たに根付く者達を待ち続ける。

アマラーク王国の興る遥か以前から、
奴らはこの地で、
そんな凶行を続けてきたのだという。


しかし。
奴らはここにきて、明らかに
『焦っていた』。

何故ならば、今の今まで
ほぼ無力だと思っていた住民達が…

突然『奴らに対抗できる術』を
編み出したからである。


☆   ☆ ☆   ☆   ☆


『 で!?
  その『対抗できる術』てのは何なんだよ!
  勿体ぶらずに早く言えってんだ!


ツキモリが声を荒げる。
…焦っているのは、おれ達も同じだった。


戦ってみて分かったが
このフーラズーラとかいう奴、
他の魔物達と比べて差して強いワケでは無い。

闇の呪文や毒性を持つガスを出すのは厄介だが、
それを踏まえても
ある程度経験を積んだ冒険者なら、
難無く対処できる程度の強さと言えた。

ただ、問題が一つあって…


『 それがな…


☆  ☆  ☆   ☆   ☆


“ 剣も呪文も通じない!? “

“ ああ、まるで霞でも相手にするかのように
  全ての攻撃をすり抜けてしまうらしい。

  アマラークの人々が長年
  苦しめられてきたのもそれゆえだ。 “

“ そんなのどうすりゃ良いんだい? “

“ 無論、対抗手段は用意済みだよ。

  用意済みなのだがー…
  武術に関しては私は専門外でね。

  恥ずかしながら、ざっと説明されただけでは
  いまいち理解が追いつかなかった。

  と言うワケで、現地に滞在中の隊員と
  合流したら、改めて聞いてくれたまえ。 “


“ えー…まぁ構わないが… “


☆   ☆    ☆   ☆   ☆


『 はぁッ!?
  つっかえねェな、あの院長!

『 丸投げ院長めー!


…そう。
おれ達は奴らへの対抗手段を知らないまま
この状況に直面してしまっていたのだ。
想定外の事態というヤツである。


『 ツキモリ、アレはどうだ、
  “メドローア“!

『 あれはそんな
  ホイホイ撃てるモンじゃねェよ!

  …あの威力だって、
  ゼクレスから逃げる時に
  ついでに ちょろまかしてきた
  魔法の短剣と盾がブースターになって、
  ようやく出せたんだ。アレが無きゃ
  同じ規模では二度と撃てねェし…

  撃っても多分、他の呪文同様、
  コイツらには通用しねェ気がする。
  見た事ねェ特殊なタイプだ!

『 むう!


苦し紛れに幾つかの剣技を繰り出すも
やはり効果は無い。

今のところ、奴らの攻撃を
かわし続けること自体はワケ無いのだが…
しかし包囲網を抜けて進むのも難しい状況だ。
 

( どうする…?


…思考を張り巡らせようとするも、
街中から聞こえてくる怒声や悲鳴に、
加速してゆくばかりの焦燥感。


( くそっ…どうする?
  どうする…早く!考えろ…ッ!


…その声の中には子供や女性、
老人達のものも含まれている…!

そんな中、おれより先に焦り極まったか。
クーが雄叫びを上げながら、
我が背を抜けて全力で駆け出してゆくのが見えた。


『 ぬあああァァッ!
  どいて!どいてくれよッ!!
  こんな所で手間取ってる場合じゃ
  ないんだ…ッ!!

『 よせクー!落ち着け!


制止の声も届かず。
クーは剣を両手で持って振りかぶり、
大上段からの渾身の斬撃を放つ。

見事な一撃だがー…隙が大きすぎる。
このままではおそらく、一瞬後の奴らの反撃を 
いなせない!


『 あぶないっ!

『 クー!


エスタータが叫ぶ中、
どうにか彼をフォローすべく
おれは全力で走るが…

その一瞬後。

意外な結末に仰天する事になる。


なんと。クーが全霊で放った斬撃を受けて、
フーラズーラの一体が見事に両断され、
煙のように消えてゆくではないか。


『『『 えーッ!!? 』』』


驚嘆する鬼、魔族、吟遊詩人。

我に返った少年は、
青い残光を放つ剣と、フーラズーラだった
煙を交互に見て…


『 えええーーッ!!? 』


…一番驚愕していたのだった。


~つづく~
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