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元騎士

ザラターン

[ザラターン]

キャラID
: ER367-139
種 族
: オーガ
性 別
: 男
職 業
: バトルマスター
レベル
: 136

ライブカメラ画像

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ザラターンの冒険日誌

2025-10-25 23:38:13.0 2025-10-26 08:35:32.0テーマ:その他

ストレンジャーズ(25・了)(※ver7.1までのネタバレ注意)

かくして宴の晩は過ぎ。


おれ達は翌日から
ひとまずリズク王に滞在の許可を得て、
クーの記憶の手がかりを掴むべく
アマラークの市街を奔走していた。

しかし…

結論から言うと、アマラークでは
クーの事を知っている人は一人も見つからず。
またクー自身も、
新たに何かを思い出す事はなかった。

続けておれ達は、
調査隊から請けたちょっとした仕事がてら、
ゼニアスで存在が確認できる他の人里…すなわち
『 ムニエカの町 』と
『 メネト村 』にも
足を運んでみたのだがー…

アマラークを見た時のように、
クーが『断片的な既視感のようなもの』を
一瞬感じたようではあるものの、
しかし町で聞き込みをしても、
住民達の中にクーと面識のあるらしき人物は
一人として見当たらなかったのだった。


『 クーはゼニアスと無関係では無い 』


彼自身の反応からは、そう察するに余りある。
しかし、その確信が揺らいでくるほどに、
この地で彼の手掛かりが見つかる様子は全くない。

なんとも不思議な感覚を覚えながら、
おれ達は再び、アマラークまで
戻ってきていたのだった。


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


『 むう、クー自身の記憶が戻らなくとも
  せめて家族とか知り合いでも見つかりゃ
  御の字だと思ってたんだがなあ。
  …そうそう上手くは いかないもんだ。

『 振り出し、か。
  

唸りながらフォークに刺したヒヨコ豆を
クルクルと もてあそぶおれを
つまらなさそうに一瞥し、
ツキモリが葡萄酒の杯をあおって鼻を鳴らす。

宿屋。一階のテーブルで軽い食事をとりながら、
おれ達は今後の事も踏まえて話し合っていた。


『 みんな、ごめん…


クーは意気消沈してうつむいている。

おそらくは、自分の記憶が戻らない事よりも、
自分の為におれ達を付き合わせている事を
気に病んでいるのだろう。

失言だったか、と
慌てて豆を口に運びながら
フォローを入れようと模索するがー…
先にエスタータが口を開いた。


『 クーが謝る事じゃないから!
  あたしらだってさ、元々このゼニアスを
  旅するのが目的だったんだし?

  それに、思い出してるじゃん
  ちょっとずつは、さ。

  この場所だってー…
  『大きな宿屋があるかも~』って!
  ちゃんと当たってたんだし!
  焦ることないって、ね♪


おれもフォークをくわえたまま
こくこくと頷いておく。
魔族のジト目を感じるが…気にしない。


『 あ、ありがとう…


クーは僅かに口角を上げて礼を言うが、
『でも』と続けた。


『 大きな宿屋、ちゃんとあったんだけど…
  なんか…上手く言えないけど…
  何かが…違う気がするんだ。

  頭に浮かんできたのは
  よく似た別の場所だったのかも?

『 別の場所…


何か明確なイメージがあるのだろうか。
少しでも手掛かりになれば、と思い、
分かる範囲でいいから、と説明を促してみる。


『 う、うん…
  あの時オレの頭に浮かんだのは…


…彼の『回答』はひとまずのところ
彼自身の記憶の手掛かりには
ならなかったのだがー…しかし。

なぜか。
このおれ、ザラターンに
青天の霹靂をもたらす事態となったのである。


『 確か…カウンターに、
  でっかい『錬金釜』があってー…

『 錬金がま?って、なに?
  ツボやランプじゃなくて?


クーの証言に首を傾げる吟遊詩人を見て、
おれは何故か一人、急に背筋が凍りつくような
感覚に襲われていた。



“ 私達が錬金術に使うのは
  ツボでもランプでもなく…コレですっ!“

“  釜錬金ってワケか!“



…突然、身に覚えの無いはずの記憶が
脳裏を駆け巡り…激しく頭が混濁してくる。
そんな我が様子には気付かず、クーは続けた。


『 ロビーには冒険者が沢山いて、
  みんなで『宝の地図』を交換しあったり
  してたような…?

『 宝の地図だ?
  ンだ、そのロマンチックな宿屋は…

『 宝の…地…図…!



☆   ☆ ☆   ☆   ☆



“ 地図に印を付けておかないと。
  ザラターンさんが次に来た時、
  迷わないように!“


“ X印か。
  まるで宝の地図みたいだな。
  迷宮の街のー…お宝の地図。“



☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆



『 おい鬼、お前さっきからおかしいぞ。


その日は奇しくも、ゼニアスの主神が入滅した日。
創失の呪いが消えた日だったらしい。


『 …記憶喪失…おれも…だった…


震える手で地図を広げるおれに、
一同、顔を見合わせる。
たっぷり、10秒間の静寂。



『『『   はあッ!?  』』』



~ストレンジャーズ、了~
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