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元騎士

ザラターン

[ザラターン]

キャラID
: ER367-139
種 族
: オーガ
性 別
: 男
職 業
: バトルマスター
レベル
: 138

ライブカメラ画像

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ザラターンの冒険日誌

2026-01-10 22:28:16.0 2026-01-11 22:59:55.0テーマ:その他

サバの味噌煮(1)(※ver7.2までのネタバレ注意)

小川のせせらぎが耳に心地良い。
抜けるような青い空の下、風薫る新緑の林道を行く。
ここはエルトナ大陸、アズラン地方。

足元に敷き詰められている 苔むした石畳と、
道の脇に祀られている、微笑みをたたえた
小さな道祖神の石像が、
人里がもう程近いことを
おれ達に知らせてくれていた。


『 おし、ここまで来ればもう、
  町に着いたも同然だな。


冒険者どもの軽快な足音に驚いた朱色のスライムが、慌てて近くの茂みに逃げ隠れてゆくのを尻目に、
おれは仲間達を振り返った。


おれの名はザラターン。
オーガのしがない冒険者。


『 ふん、ンなの分かりきってる事だろが。

『 ままま、今回はこの辺に来るのが
  初めてなゲストが二人もいるから。
  張り切ってんでしょ♪


…同道する『腐れ縁の旅の仲間』は、
呆れ顔で憎まれ口を叩くエルフ系魔族、ツキモリと、陽気なウェディの吟遊詩人、エスタータである。


そして…


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


『 オディゾンサマー?
  ていうの、コレ?ふぅん…?

『 おい違うぞ馬鹿、
  オジゾーン様、だ。


…不思議そうな顔で、見たことの無いらしき
道祖神の像と睨めっこしながら、
魔族の、真顔での間違ったフォローを受けている
この青髪の人間族の名は『クー』。

しばらく前に知り合った記憶喪失の少年で、
少し前まで おれ達3人は、
彼の記憶の手掛かりを探すべく、彼と縁深そうな
【 果ての大地ゼニアス 】と呼ばれる
異世界を探索していた。


…実のところ、彼の記憶の手掛かりは
まだほとんど得られてはいないのだがー…

色々あって、その旅は一旦切り上げる事になり、
おれ達は今、アストルティアへ帰って来ている。


『 ぶふーーっww
  ちがうちがう、『お地蔵様』だって!
  ツキモリ、適当言ってると
  バチ当たるからww

『 あァ?バチだ?
  いいぜ来いよ…相手になってやる
    このオジゾーン野郎…!

『 ちょ、なんw
    なんで対抗してんの!
  ダメだってwww


元々鋭い目尻を更に吊り上げて
地蔵にメンチを切るツキモリに、
抱腹せんばかりのエスタータ。
クーは狼狽えながら、魔族を止めに入っている。


苦笑いでそれを見届けながら、
おれは その様子を微笑んで見守っていた
『もう一人のゲスト』に向き直った。


『 やれやれ、うるさくて悪いな。
  疲れただろう、もうすぐ町に着くから。
  旅慣れない君には、
  この道中、キツかったんじゃないか?


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


『 あ、いえいえ!
  クーさんじゃぁ無いですけど…

  私にとっても見る物全てが新鮮で、
  とても楽しませてもらってます!
  疲れてる暇もないくらい。


慌ててこちらに向き直った、
クーと同じ人間族の、この眼鏡の赤毛の女性。
名をアレナという。

レンダーシアの内海に、
5000年の時を越えて突如、
現代に現れた『古代エテーネ王国』。
そこで出会った錬金術師であり…

この彼女の存在こそが、
おれ達がゼニアスの旅を中断して戻ってきた
大きな理由の一つでもあった。
というのもー…


しばらく前に知り合ったその日から、
ごく最近までの間。
彼女はその存在自体を…


『創失』していたのである。


無論、おれは彼女の存在を
綺麗さっぱり忘れ去っていてー…

『創失の呪い』と呼ばれた
恐るべき呪法…その根源であった、
ゼニアスの主神の入滅に伴って、突如。
この頭と心に戻ってきた
『彼女の記憶』に酷く混乱することになり…

どうしても、その安否を確かめたくなって
帰って来たのである。


『 そうか、なら良かった。


自分の記憶が偽りではないと確かめるように、
おれは再びアレナの姿を確かめた。
うむ、彼女は今、確実にこの場所に立っている。

己を疑ってかからないといけないのは、
なんとも不思議な感覚だった。


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


…それからまあ、色々あって。


『 着いたな。
  よしお前ら、僕について来い。


程なくしてアズランの町に到着するや否や、
ツキモリがいつになく、
不敵な笑みを浮かべながら
肩で風を切って颯爽と歩き出す。

一同、顔を見合わせながら、
とりあえず後に続いた。


おれ達が今回、この町を訪れた理由。

それは…


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


何を隠そう、
『 グルめぐり 』の為だった。



~つづく~
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