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元騎士

ザラターン

[ザラターン]

キャラID
: ER367-139
種 族
: オーガ
性 別
: 男
職 業
: バトルマスター
レベル
: 138

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ザラターンの冒険日誌

2026-02-21 22:38:06.0 2026-02-22 08:48:57.0テーマ:その他

サバの味噌煮(7)(※ver7.2までのネタバレ注意)

『 ふふー…!
  ウェナと言えばやっぱ、
  新鮮なフルーツとお魚でしょ!

  特にこの『とこなつココナッツ』は、
  果肉もジュースも美味しいって
  他の大陸でも評判なんだから!
  

潮騒香る、オープンテラスのレストラン。

テーブルの上のフルーツの盛り合わせの中から、
ストローの刺さったココナッツを手に取り、
吟遊詩人は得意げに語る。


…グレンを発ち、再び鉄道の人となったおれ達が
次に目指したのは、オーグリード大陸の
南に位置する、ウェナ諸島はジュレットの街だった。
アズランやグレンと同じく、我々冒険者には
馴染み深い街の一つだが…どうやらここは、
エスタータの故郷でもあるらしい。


『 あとはー…


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


『 みんなに食べてほしいのは、
  やっぱりジュレッ子の味!
  シンプルなアクアパッツァが良いかな、
  と思って!
  

フルーツに続いて運ばれて来た大皿には、
スープに浸した巨大な白身魚が一尾、
豪快に盛り付けられていて…

かと思えば、その周りは、色とりどりの殻付きの貝や小さなトマト、エビ…
散りばめられた香草類の葉などで
綺麗に彩られていて、実に食欲をそそられた。


『 改めて見てみるとやっぱ、
  ウェナ料理ってお洒落だよな。
  飯一つ取っても、つくづく
  『お国柄』ってやつは出るモンなんだな。

『 ふん、問題は見た目よりも味だぜ。
  大体、こんな軟派な料理が
  サバの味噌煮を超えられるワケがー…
『 ままま、いいから!


おれが感嘆している横でぶつくさ言うツキモリの
口に、エスタータの手でスープと魚の身の乗った匙が素早く突っ込まれる。

『 もがっ…!

そしてー…次の瞬間、
魔族はカッと目を見開いて吟遊詩人を見るなり、
震える声で呟いたのだった。


『 お前コレ…天才か…?

『 でっしょー♪

  すごいんだよコレ。
  ブイヨンとか何も使ってないんだから!
  魚介の旨みとかさ、塩水とかが凝縮して
  こんな味わい深くなるんだよ。


珍しく褒め言葉を放ったツキモリに続いて
料理を口に運んだ、おれを含む仲間達からも
絶賛の声が上がる。

それを受けて上機嫌になった吟遊詩人は、
突然、竪琴を爪弾き出し、謡い始めた。


“ おお…アクアパッツァ…
  猫も跨ぐ売れ残りの魚でさえも
  ウェナの潮騒とジュレッ子魂が
  とびきりのご馳走に変えたもう…♪ “


『 いいぞ嬢ちゃんー!
『 よっ!ジュレッ子期待の星ッ!

『 あ、ありがとうーっ!?


…それを聴いていた地元の客達から
ノリの良い喝采が送られてきて、
エスタータは照れ顔で頭を掻くのだった。


『 えっへへ…♪

  実はさ、今日のメニュー、
  レーンの村で潮干狩りできる
  やたらメタリックな貝のチャウダーとか、
  ちょーっと贅沢して
  ヴェリナードのエレガントなコース料理とか、
  色々迷ってたんだけど…

  やっぱり故郷の味でみんなに喜んで貰えたら
  嬉しいもんだね!


『 故郷の…味、か…


エスタータを中心に場が盛り上がる中、
匙を咥えたまま、ふとツキモリが何かを呟いたような気がしたのだがー…


『 Fuーーー☆
  マジラブ!ゲキマブ!
  ふるさとのテイスト!!


それを確かめる前に、我が思考は
何者かのハイテンションなシャウトに
遮られたのだった。


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


『 バイブス アガってキターーッ!!


( なんだ…『パイセン』か。


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


『 おい…なんだコイツ。

『 何って、パイセンだけど。

『 『それ』が何かって聞いてんだよ。


ツキモリが、先程から一転、白けた顔で、
おれ達の間に割って入ってきた
『パイセン』…妙ちきりんなロボット…を指差す。


『 パイセンはね、遊び人のロボットだよ。

『 なんか…盛り上がってる現場とかに、
  誰も知らないうちに
  たまーに紛れ込んでんだよ。

『 んだ、そりゃ…
  もはや妖怪の類じゃねぇか。


エスタータとおれの紹介に、
全く要領を得ない感じで、
魔族はパイセンを見定める。

目が合ったパイセンは、臆する事なく
ツキモリに手…内蔵アーム…を差し出した。


『 yeah!ツノツノBOY!
  シャルウィーダンス?


その声が聞こえたのか、聞こえてないのか…
ツキモリはロボットの問いに応えること無く
彼から視線を静かに外し、
遠い目でウェナの海を見つめるのだった。


『 ノォーッ!
  ヒトミィィ!そらさないでェェッ!!


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


『 むむ…!


~つづく~
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