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元騎士

ザラターン

[ザラターン]

キャラID
: ER367-139
種 族
: オーガ
性 別
: 男
職 業
: バトルマスター
レベル
: 140

ライブカメラ画像

2D動画 静止画
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ザラターンの冒険日誌

2026-05-23 22:30:43.0 2026-05-25 00:24:42.0テーマ:その他

執行者(1)(※ver7.3までのネタバレ注意)

魔界南部。
黄昏時を過ぎて、夜の帳が下り始めてきた
ジャリムバハの砂漠を、北へと歩く。

肌寒さを感じながら ふと岩陰に目を向ければ、
アストルティアでは見られない
奇妙な色合いのサボテンが、オーガのおれの身長を ゆうに越える程に高くそびえ立っているのが見える。その先端では、紫色の大輪の花が、
砂漠の厳しい環境にも負けず、逞しく揺れていた。

そのサボテンを取り巻いて茂る謎の草が、
まるで海洋植物の様に見えるのは、
この広大な砂漠が、かつては海の底にあったという
名残りなのだろうか。


☆   ☆    ☆   ☆   ☆


おれの名はザラターン。
オーガの、しがない冒険者。


『 おい鬼。
  僕は今、悲しみに暮れているんだ…


そしておれを鬼と呼ぶ、
大仰に嘆きながら隣を歩く この魔族は
ツキモリ。まぁ…腐れ縁の旅の相棒である。


『 なんでか分かるか?

『 おう。
  もう…3、4回は聞いたからな…


相棒の 本日幾度目かも知れない嘆きに
おれは振り返らず、サボテンを見つめたまま、
苦笑いで後ろ手に頭を掻いた。


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


さて、旅の道連れはあと2人。


『 もーww
    よっぽどショックだったんじゃん?


笑いを堪えながらツキモリに呼び掛けるのは、
ウェディの陽気な吟遊詩人、エスタータ。


『 うるせェ…
  この事実にショックを受けずにいられるか。


魔族は鋭い目つきで吟遊詩人を睨みつけると、
大真面目に口を尖らせる。


『 ま、まあまあ!


慌てて二人の間に割って入る人間族の少年。
名をクーという。


『 オレも気持ちは分かるよ…
  たま~の、ささやかな楽しみだったもんね。

『 そうだ。それが…!


なだめに入ったクーに向き直って
ツキモリは目を見開き…
道具カバンから残念にしぼんだ皮袋を
取り出して、ずずい、と突き出した。


『 今夜で尽きるんだぞ…!
  こないだアズランで買っといた…


  『お米』がよォォッ!!


『『『  ……   』』』


静寂の中、遠くで逆巻く砂塵の音と、
吟遊詩人の、笑いを堪える声だけが
しばし、こだましていた。


『 そういや、魔界にゃ米って無いのか?


落ち着きがてら、素朴な疑問をぶつけてみる。


『 …あるにはある。
  が…魔界の米は、エルトナの田んぼが育んだあの  もっちりふっくらさには到底及ばねェ…

  歴々の魔王、大魔王達がアストルティアを
  征服しようとした理由も解るってもんだぜ…

『 そ、そんな理由で…


…おれは、かの魔王ヴァレリアが
『我らが掌中に!』と叫びながら、
てんこ盛りのどんぶり飯を掲げているのを想像して、遠い目になるのだった。



☆  


さて。

おれ達がこんな所を歩いているのには勿論、
ちょっとした理由がある。


まず、最近のおれ達は、ひょんなことから知り合った記憶喪失の少年…クーの記憶の手掛かりを探すべく、彼と縁深そうな『果ての大地ゼニアス』を
転々としていたのだが…
大きな成果は上げられなかった。

その後、息抜きがてら戻って来た
アストルティアでも、
これと言った手掛かりを掴めず。

そんな流れで、
再びゼニアスに戻る前にダメ元で、と
一応魔界にも足を運んでみる事にしたのだ。


そして…


その魔界でおれ達は偶然、
『思ってもみなかった仕事』を引き請ける事に
なったのである。


発端となったのは、ネクロデアに住む知人…

我が友にして、我が愛剣の刀鍛冶。
そして騎士の戦技における師の一人でもある、
【デッドリー男爵】を訪ねたことだった。


『 土産にな、
  エルトナ産グリーンティーの茶葉を
  持ってったんだ。

  ほら、男爵は紅茶にうるさそうだから、
  たまにゃ別のアプローチで、と思ってな。
  それがー…
  

☆   ☆ ☆   ☆   ☆


“  これは…ぎ、玉露…!!“

“  えっ…? “


“ ギョーー~ークローー~ッッ!!!“

“ ひいッ!?“


『 引くほど喜ばれてな……
『 いるか?その回想。



…ま、まあ、とにかくその折にした世間話の中で、
おれ達は不穏な噂を耳にしたのである。

デッドリー男爵曰く。


最近、魔界ではー…
ゼクレスとバルディスタの二国が、
一触即発の状態…つまり。

『戦争沙汰』になりかけている、
というのである。


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


『 少しでも量を誤魔化すために
  雑炊にすべきか…?
  それとも潔く豪快に、握り飯…?
  いや、それともいっそ、炒…

『 おっと、その話はとりあえず後だな。
  見えてきたようだぜ、目的地。


~つづく~
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