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元騎士

ザラターン

[ザラターン]

キャラID
: ER367-139
種 族
: オーガ
性 別
: 男
職 業
: バトルマスター
レベル
: 140

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ザラターンの冒険日誌

2026-06-06 22:50:26.0 2026-06-07 00:51:53.0テーマ:その他

執行者(3)(※ver7.3までのネタバレ注意)

『 いたぞ逃すな!侵入者だーッ!


ジャリムバハの洞窟から繋がる とある遺構。
その内部に、緊迫した怒声と
けたたましい足音が響きわたる。

その騒音から遠ざかるように、
慌ただしく遺構内を走り回る影が、四つ。
というかー…


『 もー!ザラさんのバカ!
  そっこー見つかってんじゃんーッ!

『 鬼!お前はガサツ過ぎんだよッ!

『 うっはっはw
    すまん、走れ!逃げるぞーッ!

『 うわわわっ…!


…恥ずかしながら。
その影は、ぶっちゃけ おれ達である。

慌てふためくクーを はぐれないよう先導し、
吟遊詩人と魔族から罵声を浴びながら、ちょっとした迷路のような この遺構内をひたすら走る。

半ば開き直って、
おれはこの状況を笑い飛ばしていた。


( やれやれ、男爵に乗せられて
  つい引き受けてしまったもののー…
  おれは昔っから、ステルスアクションってヤツが  どうにも苦手なんだ。


たとえば…旧友の魔法戦士や、
知り合いの器用そうな海賊とかならば、
こんな密偵めいた潜入任務も
お手のものだったりするのだろうか。

軽い劣等感と共に、そんなことを、ふと思う。
二人とも今頃はどこで、何をしているのやら。


『 いや、オーガの図体と騎士の装備では、
  元々隠れるのとか向いてないんだって!
  うん、そうそう仕方ない仕方ない!


女々しくも そう己に言い訳しながら、
四方から襲いくる、古代からの遺構の番人らしき
ガチャコッコやひとくいサーベル等を蹴散らして
ひた走る。む、前方に武装した魔族の男!

『 ええい、南無三ッ!

急に鉢合わせたこちらに 驚き戸惑っている内に、
殴り飛ばして一撃で気絶させる。
うむ、今のは騒がれる前にやったから
隠密成功だよね!


『 …もう、正面から制圧した方が早くねェか?


ドヤ顔のおれを座った目で見ながら、
ツキモリが そう呟いた。





デッドリー男爵から請われた今回の仕事…
それは、簡単に言えば、
『戦争を煽って食い物にしようとする連中』を
ファラザードと連携して洗い出し、
取り締まる任務…その手伝いだった。


繊細な仕事は苦手なのだがー…しかし。
男爵や、ファラザードのユシュカ王、
副官のナジーン殿には大きな借りもある。

( でも、今はクーの
  記憶探しの旅の最中でもあるしー…

…男爵への返答に悩んでいたおれを、
結局クー自身が

『 この件をほっといて記憶を取り戻しても
  きっとスッキリしない 』

と後押ししてくれた事もあり、おれ達は
この仕事に乗る事にしたのである。


そしてー…

男爵との連携で、
最近怪しい動きをしている、いわゆる『死の商人』…その一派のアジトが、この遺構のどこかにある、
という情報を突き止め…

奴等が悪事を働いているという
動かぬ証拠を掴むべく、思い切って潜入。
そして現在に至る、というワケだ。





『 で、この警備だ。
  こいつは当たりだな!

『『 エラそうにいうな! 』』

『 すいまっせぇーんッ!


☆  ☆ ☆   ☆   ☆


殴り飛ばした男はどうやら、
倉庫の番人だったらしい。

彼が立っていた場所の奥には広い部屋があり…
部屋の端には、乱雑に片された、古い瓦礫。

そして中央部には、まだ新しい木箱が
幾つも積み上げられていた。
どうやら、最近運び込まれた箱と見て
間違いなさそうだ。


『 どれどれ~?中身はー…


エスタータが、興味津々に
まだ蓋のされていない箱を覗き込む。
中に敷き詰められていたのはー…


『 『砲弾』…?

『 待て、迂闊に触れるな!
  普通の弾じゃねェ。
  そいつはー…


突如、ツキモリが緊迫した声を上げる。
それでおれも察しがついた。


『 まさか…【 魔瘴弾 】かッ!

『 ああ。しかもかなり上等なヤツだ。

『 ひえっ…!


こんな危険な代物まで取り扱っているとは…
こいつは当たりどころじゃ無い。真っ黒だ。

仲間達と顔を見合わせていると、
突如として、背後…部屋の入り口の方から、
ドスドスという豪快な足音と共に、
バカでかい笑い声が響いてきた。


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


『 そいつを見られたからには、
  いよいよ持って、生かして帰せねェなァ、
  侵入者共ォォ…ッ!!


…振り返れば、
オーガの体躯にも負けないような大男が、
数人の、部下らしき魔族や魔物を引き連れて
迫って来ていた。


『 何者だァ?テメェ等ァ!
  ユシュカの狗って所かァ?


距離を詰められる前に、おれ達は
勢いを付けて抜刀した。


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆



『 通りすがりのォ…
  冒険者だよ…ッ!



~つづく~
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